2015年10月31日土曜日

冬場に向けた車の整備など②:どこで行う?

 ここに書いたことのうち,

・バッテリーチェック・交換
・タイヤチェック,ローテーションなどのアラインメント調整
・クーラントの継ぎ足し,濃度調整など

は,街のチェーン店系列の車屋さんで十分やってもらえます.
ディーラーでやっても良いんですが,高いです.
ディーラーのチェックは,まあ1年~1年半の自主車検程度で,あとはチェーン店系列の
お店でやってもらうのが良いんじゃないでしょうか.

以下に,Iowa Cityでめちすけが良く使っていた,チェーン店系列の車屋さんを紹介します.

■ Jiffy lube

webで予約取れるし,ボッたくられることもないので,まあ安心して使えます.
エンジンオイルの交換も,やってくれます.(オイルの種類も選べます)



■ Mobil One Lube Express

エンジンオイルの有名どころである,Mobil Oneの直営店です.
車のメンテナンスに加え,車検的なこともやってくれます.
私は,エンジンオイルにずっとMobil Oneを使っていたので,このお店もたまに
使っていました.



■ Tuffy Auto Service

サービスは,Jiffy Lubeと同じくらいなんですが,車検や修理もやってくれます.
で,車を預けた後に仕事に戻らなきゃいけない時とか,送迎サービスも無料で
やってくれます.Iowa Cityのお店は,結構サービス良いですね.



冬になる前に,出来るだけ準備して安全なドライブをして下さい.
Cambusが,E.Jefferson streetを滑り落ちているのを見て,マジで怖いと思い
ました.

冬場に向けた車の整備など①:何に注意する?

 早ければ,Iowa Cityには11月後半くらいから雪が降り始める年もあります.
12月-3月は間違いなく雪の日が多いし,めちすけがいたときには1回,5月に雪が
降ったことがあります.まあ,例外中の例外でしょうけど.

雪が降っても,日常生活に車は必須です.なので,車への雪対策・寒さ対策は
早めにやっておくのが良いと思いますので,今回はそこを思い出してみます.
どの辺りに注意していたか,ということを中心にしてみました.

■ バッテリーが上がることに注意!

あまりに寒いと,車のバッテリーが上がることがあります.その理由は,例えばここ
とかに書いてあります.対策は,

・バッテリー外部を保温カバーで覆う(気休め程度ですが…)
・バッテリーチェックを受け,ヘタりかけていれば,新しいのに交換しておく.
・上がってしまった場合,他の車から電気を貰ってエンジンをかけなければ
いけないので(jump startと言います),そのためのケーブル(下図)を買っておく.
jump cableって呼んでました.中古車の流通が多いアメリカでは,これはかなり
使いますので,買っておいた方が良い.ウォルマートで10ドルしないんじゃないかな.


■ タイヤに注意!

スタッドレスに履かせ変えればいいんでしょうけど,その置き場所に困ったり
します.最近では,All-season tiresとかが出ているので,それを履かせるのも
良いと思います.新品を買う余裕のある人はそれがbestですが,中古のが流通
してたりするので,それでもいいんじゃないでしょうか.

あとは,タイヤチェーンを常備しておくとか.
チェーンの履かせ方なんて,教習所で習ったきりなので難しいかもしれません.
ジャッキアップの方法と合わせて,雪降ってない時に復習しておくとかね.

アイオワのアメリカ人は,高校生くらいでも自分で,上手にチェーン履かせます.
私は,同じラボのギリシャの友達に習いました.
「お前,父さんとかに教わらんかったんか?!」と言われながら.
ありがとうAlex!今でもロンドンに出張する度に,連絡する仲です.

■ クーラントの濃度に注意!

エンジンを冷却させるためのクーラントですが,アイオワはあまりに寒い(-20℃
とか,普通にいきます)ので,クーラントの量・濃度に注意しておいた方が良いです.
自分は経験したこと無いですが,クーラントが凍ったり流れが悪くなったりするので,
寒さ対策としては,クーラントの濃度を上げたりします.
お店でやってもらった方が良いと思います.

■ 鍵穴が凍るのに注意!

ここにも書きましたが,私が乗っていたのは1998年製のVW Golf IIIでした.
この車は,最近の車みたいにリモコン施錠・解錠じゃなかった.
鍵穴にキーを差し込もうとしたところ,鍵穴内部が凍ってしまって,キーが入らない.
これには参りました...

対策としては,KURE 556とか潤滑油を鍵穴に入れておくこと.そうすれば凍りにくい.
最近の車は,大体がリモコン施錠・解錠だと思うので,杞憂かもしれませんが.

■ 人が居ない場所でのエンストに注意!

毎年何人か,これで凍死するそうです.
確かに,I-80のネブラスカ周辺とかやばそうです.
なので,少なくとも寝袋1個くらいは,トランクに積んでおいた方が良いようです.

■ 融雪剤でマフラーが錆びるのに注意!

雪が降ったり道が凍ったりすると,道に融雪剤が撒かれます.
こいつを,マフラーとかにくっつけたままにしておくと,錆びます.
なので,1ヶ月に1回くらいは車を洗ってあげてください.特に車の下.

2015年10月25日日曜日

Iowa Cityからシカゴに行ってみようじゃないか

 Iowa Cityから最寄の大都市と言えば,シカゴですかね.行くのに,片道4時間程度は
かかります.(しかも高速=Interstate/Freewayで.)
大体の人が,複数の人数で行くようです.理由は,ドライバーを交代で出すことが出来るし,
ガソリン代を割勘出来るからです.

今回は,どんなルートで行くかってのを思い出してみます.
本当は,シカゴでこんなこと出来ますよ!的なことが思い出せればいいんですが,そんな
思い出が無い.いわゆる「シカゴで買い物とかenjoy」的なのは,ほんと1回くらいしか無い.
自分がシカゴに行く機会の9割が柔道のプチ遠征だったから,大体の思い出が

・試合前は,減量が必要だった→道中,買い食い出来ない.
・行きの道中はテンションアゲアゲで,Sandstormとか聴きながら勝つ意識で行く.


・でも負けて,コーチと反省会しながら帰る(帰り道中,延々グリップ握らされてるとか)
・シカゴ近郊の体育館や高校の,マットの硬さとかに辟易としている.
・次こそ勝つんだと,心新たにする.
泊まったホテルがヤヴぁい(これは,楽しかったのでまたの機会に書きます!)

閑話休題,Iowa Cityからシカゴに行く道順です.2つあって,

① I-80とI-88Eを通っていく方法(1番ポピュラーだと思います)



Iowa CityからDavenportまでは,I-80で1時間くらい.
Davenportから,I-88Eに乗り換えて道なりに行くと,シカゴに着きます.
道中,DeKalb辺りのドライブイン(Oasisと呼ばれています)で,トイレ休憩,
ご飯,給油を済ませておいた方が良いと思います.ここ過ぎると,そういう
ところがあまり無くなるので.



ここを過ぎて1時間半くらいでしょうかね,Auroraというところに,お気に入りの
アウトレットモールがありました.Chicago Premium Outletです.
I-88E沿いなので,手軽に寄ることが出来ます.



ほんとに安いので,爆買いしたこともあります.
ここを過ぎると,シカゴまではもう1時間無いです.途中から確か,I-88EがI-290と
名前を変えたはず.I-290をドンツキまで行くと,シカゴのど真ん中であるMichigan Ave.
に直交します.

シンプルな道ですが,注意点は2つあって

・DeKalbで給油とトイレをすること
・Auroraを超えてシカゴに入るまでに,一部区間が有料なとこ(toll wayと呼ばれる)が
あるので,小銭を用意しておくこと(25セント玉で,8ドル程度用意しておけば,行き帰り
で十分です.toll wayでお金払わずに走って,オービスでナンバー取られて捕まった
という話は,噂だけ聞いたことがあります.人が居ないけど,払った方が良い.)

です.あとは,I-88Eで寝ないこと.景色が変わらずヒマすぎなので.

② ひたすらI-80を行く方法



上の地図で,「3時間35分」のルートです.(なぜか強調表示出来なく,すみません)
Davenportを超えて,I-88Eに入る代わりにI-80をそのまま行くルートです.
自分は,このルートを1回も使ったことが無いので何とも言えませんが,①のルート
とほぼ同じ時間で行けるようです.

使わない理由も無かったんですが,ある人曰く,シカゴの南側は治安が非常に悪く
(これは本当です),I-80を通ってシカゴに入ると,街の南側を走ることになり,
知らない道に入ってしまうと少々不安だからと言っているのを,聞いたからです.

①のルートを通れば,普通に走っていくだけでMichigan Ave.にブチ当たるので,
治安の悪いとこを走ることが無いのです.

芸術の秋 in Iowa City:Hancher Auditorium

 アイオワ大学&秋学期と言えば,フットボールに注目が行きがちなんですが,他にも
大学内でenjoy出来るイベントが沢山あります.
それは,ミュージカルやオーケストラを始めとする,芸術関連です.

アイオワ大学には,演劇学部(School of Art)や音楽学部(School of Music)があり,かつ
その知名度も全米で低くないようです.
なので,大学が持つ劇場も非常に充実していて,毎年秋には相当の有名どころが公演に
来るのです.そして何より,学生はそのチケットを非常に安く手に入れられるんです.

大学が持つ劇場はHancher Auditoriumといいまして,2008年の洪水まではIowa Riverの
ほとりにありました.



しかし,その洪水で床上浸水し→正確には,緞帳を上げ下げするmachine roomを
含む結構な部分に浸水し→使い物にならなくなって,現在修復中&もうすぐ完成予定
だそうです.場所も,上記の地図上とは異なったところに移転するかもしれず,詳しくは
HancherのWebをチェックしてみて下さい.

Hancherで行われるコンサートのチケットは,Webもしくはチケットセンターで買うこと
が出来ます.チケットセンターは,昔はHancherの中にあったんですが,今は移転して
Old Capitol Mallの中にあるようです."Box Office"と呼ばれているようですが,Broadway
とかと同じですな.



Box officeに行く時やチケットを手配する時は,学生証(Student ID)を忘れないように.
でないと,学割を受けられません.
めちすけが居た頃の有名どころでは,

・Full Monty (Broadwayからで,日本公演メンバー)
・Hairspray
・ベルリンフィル管弦楽団(チケット売り出し後,即完売)
・ハンブルグ交響楽団
・Boston Pops Orchestra
                                   等々…

もの凄いメンバーがIowa Cityという,クソ田舎に来てくれていることが分かりますし,
それを呼べるレベルなのがアイオワ大学だってことです.
上記の全てに行った訳ではありませんが,破格の値段で良いコンサートを楽しむ
ことが出来ました.

個人的に好きだったのは,コンサートの前にシャンパンタイムがあるやつ.
ちょっと良い格好をしてって,コンサートの前にシャンパンと何か食べたりします.
で,女の子と行って楽しい思いをしてる時に限って,ラボのBossが斜め後ろの席に
座ってたりしました.

毎年,「こんな大物が?!」っと思うようなコンサートが開かれるので,こまめに
Hancherのスケジュールをチェックしておくのも,楽しいと思います.

2015年10月22日木曜日

日本行き飛行機、全便欠航:サンフランシスコでの悪夢

 日本では、飛行機がアホほど遅れたり荷物を紛失しまくったら、そりゃあもう
新聞沙汰です。日系航空会社の定時発着率の高さと、荷物紛失率の低さは間違いなく
世界に誇れると思うし、何と言うか国民性かなと思ったりします。

この感覚に慣れていて、米系航空会社を使うとクラっとします。
荷物紛失(=lost luggage)と遅延(=delay)は、何処の空港でも日常茶飯事だし、欠航も
普通にあります。外国は何処もそうなのかなと思っていましたが、就職後に欧州へ
飛ぶ機会が増えると、全然そうでもない。ルフトハンザ、フィンエアー、SAS…
どこも結構on timeだし、lost luggageも未だ1回もありません。アリタリアだって、
マトモだった!

めちすけは、米系航空会社のU◯itedに酷い目にあいました。2006年辺りの冬だったと
記憶しています。その時以来、◯nitedは1回も使用していないし、今後も使用するつもり
もありません。

ラボの上司に、やっとの思いで12日間の年末休暇の許可を貰い、

Ceder Rapids→Denver→San Francisco→成田

の往復ルートで格安航空券を予約しました。もう、この時点で悪夢が始まってます。

■ Ceder Rapids→Denver
霧で、出発便欠航。この時点で休暇11日。

■ Denver→San Francisco
揺れに揺れて、後にも先にも1回だけのalmost reverse状態。吐きかけ。

■ San Francisco→成田
ここに何と、3日間止め置かれました。この時点で休暇8日。
原因は、欧州3ヶ国行き+成田行きの合計4便の飛行機(全部Uni◯ed)に、
荷物を積み間違えたこと。国際線が故に、積み直す荷物の個数も多く、
結局全便欠航にせざるをえなかった。
この時の航空会社の対応が最悪で、

・欠航の理由を説明しない
・合計4便の飛行機に乗るはずだった乗客、1000人以上を2つくらいの
窓口で対応
・堂々と、「いつチケットが取れるかどうか分からない。唯一の方法は、
毎日ホテルから空港まで来て、この列に並ぶこと。並べば、ホテルクーポンは
あげる。」と、航空会社の人間がのたまう。つまり、航空会社の責任で
遅れたけど、その処理は乗客にやらせるってこと。
・窓口で航空会社の人間が、「私、疲れてるんだけど」と文句を言ってくる。
流石にこの時はキレて、怒鳴りちらした。
・窓口に質問に来たドイツ人の学生を、酷い態度で追い払って泣かせる

3日目、このままだと本当に何時日本行きの飛行機に乗れるか分からないと
思って、敢えて国内線カウンターに行って事情を話してみました。
そしたら、その場でチケットを手配して貰え、無事帰省出来ました。

機転の効く人は、ネット手配を試みたり、カスタマーセンターに電話したり
してたみたいです。お金持ちは、差額を払ってビジネスクラスを取ったり。
こんな話を、待ち行列で仲良くなった欧州の人たちと、していました。

そして実質8日の帰省だったけど、帰りのSan Francisco→Denverが雪で1日、
Denverに止め置かれたってオチもつきます。
5/12の休みを、航空会社の不手際で無駄にしました。

こんな経験したら、そりゃあUnite◯航空使いたくなくなるよねー!
それ以後、めちすけは基本American航空のDallas経由便を、使うように
なりました。

一時帰国の際の航空券をどこで買うか

 10月も後半に近づくと,やれmidterm(中間試験)だの,やれレポートだのと忙しさ
maxな学生生活だと思います.授業に関して言えば,この時期くらいまでの成績が,
大体Final grade(最終成績)になると考えて良いと思います.日本と違って,アメリカ
の大学・大学院は出席,小テスト(Quiz),レポート,中間テスト,期末テストの成績を
総合的に割り振って,最終成績を決める傾向が強いです.

なので,日本みたいに「授業出てないけど,期末試験で1発逆転」というのは,ゼロ
ではないけど,あまり期待出来ません.要は,積み重ねが無いと良い成績を取る
のは無理=ちゃんと授業に来て参加しろよってことです.良く出来てます.

実はめちすけは,Numerical Analysisという授業で1発逆転をやらかしたことがあり
ます.宿題は全部出したけど,あまり点数が良くなかった.中間試験は100点近く
取れた.レポート(Projectと言う)は,60点くらいしか取れなかったので,あーこれは
B-くらいの成績かな,GPA下がるなと思っていました.で,期末試験に掛けまして,
これも100点近く取った.そしたら,クラス平均点が60点くらいだったので,A-だかA
の成績に滑り込み,GPAを下げることを免れたわけです.
日本式の勉強も,意外と通じるなと思った瞬間でした.
(でも,他の授業でC-取って,結局パーになった泣)

10月はハロウィンもあるし,気分が浮かれます.
浮かれてるうちに11月になります.
もし冬を日本で過ごそうと思うのであれば,その辺りまでに航空券を手配しておか
ないと,高いわ席無いわで,悲しい思いをすることになります.

以下に,自分がIowa Cityに居た時に,航空券の手配をしたことがある会社・サイトを
個人的にランキングして思い出してみます.

■ 1位:JTB USA

日本でも大手の旅行会社である,JTBさんのアメリカ部門です.
アメリカ国内でも大きい都市には支店を持っていて,Iowa Cityから近いところだと
シカゴ支店があります.

何で支店を見るかというと,"支店スペシャル"という格安チケットがあるのです.
自分が居た時は,航空券を頼むと万博チケットをオマケしてくれたり,スターバックス
のポイントカードをくれたりと,サービスが良かった.
あと親切なオペレーターの人だと,帰省日程に合った航空券を都合してくれたり.

■ 2位:IACEトラベル

JTBさんほどではありませんが,日本でも有名どころのアメリカ部門です.
めちすけ自身,ここは使ったことないのですが,周りの人はぼちぼち使ってました.
電話対応が結構良いそうですし,格安航空券を豊富に扱っているとか.

■ 3位以下:どこもトントンなんですが,全てネットベースです.

StudentUniverse: アメリカ在住(?)の学生であれば,結構安いチケットが手に入ります.
ウェブで申し込む際,在学情報など全て入力するので,ほんとに学生onlyでサービスを
しているようです.まあ安いですが,払い戻し不可(non-refundable)の縛りがついて安い
という理由もあったりしますので,帰省日程が絶対変更しない人にオススメです.

Expedia: 言わずと知れたExpediaです.まあ安いんですが,アメリカ国内のサイト(.com
のアドレス)から申し込むべきです.ドル建てで払った方が良い場合が多いので.

Vayama: TAで教えていた学生から教わりました.アメリカ人だと結構使ってるみたいです.

SkyScanner: ネットベースの予約サイトを全部レビューして,安いとこからピックアップして
くれるサイトです.上手く使えば安いチケットが見つかるんですが,そのチケットが偽物
だったという例もゼロではないので,あくまでも情報収集用でしょうか.

あとは,ANAの特割やJALの先得など,航空会社の直接運賃も意外と安かったりします
が,予約開始後すぐに埋まってしまいます.
アメリカ系航空会社だと,Delta(自分の頃は,Northwestでした)やAmericanも意外と
安い時があります.

Unitedだけは死んでも使わない.
理由はまた次の機会に述べますが,絶対使いません.

めちすけはアメリカン航空を愛用しておりまして,その理由は遅れが少ないから.
冬はDetroit, Chicagoは天候が悪く,普通に飛行機が遅れます.
アメリカン航空の,Dallas経由を何回も使ったことがあるのですが,1回も遅れたこと
がありません.Dallasは南部なので,雪とかあんまり関係ないからです.

2015年8月16日日曜日

アイオワでJUDO?:アイオワ大学柔道部物語…の始まり

 この留学を振り返って、勿論専門知識を得ることが出来たことは大きな収穫なんですが、
それを達成するにあたって、本当に大切だったことの1つが柔道でした。


柔道を通じて、地域や学校に溶け込むことが出来、素晴らしい人達との携わりがあり、
自身も成長することが出来ました。柔道が無かったら、学位は取ることは出来ていたかも
しれませんが、留学の価値・意味は半減していたかもしれません。
それくらい大きな存在だった。

このことを思い出す上でまず、なぜ柔道やったんか?ということから。

留学生活を始めて数週間経って、心の余裕は無いにしても、何か体動かしたいなあと
思うようになりました。うろ覚えですが、住む家が見つかる前後の時期(5月終わり頃?)
だったと記憶しています。

めちすけのスポーツ経験(部活レベルでってこと)は、中学・高校・大学を含めて

■ テニス
■ 柔道
■ 水泳

くらいです。そして、どれもこれも超普通のレベルでした。
インターハイに出るわけでもなく、県大会に出るわけでもなく。
しかもテニスと柔道は長続きせず、これがずっと心にひっかかっておりました。

なぜか。

それは、団体でやるスポーツ(練習・合宿etc)を通じた人間関係の深まり、それを深める
ことの大切さを、イヤと言うほど感じていたからです。
テニス/柔道を続けていれば、その年代における自分の人間関係は、もっと深まっていたし、
自身ももっと人間的に成長していたかもしれない。

テニスと柔道を中途半端にした際に、結構人に迷惑もかけて、それを申し訳なく思って
いました。また、人間関係を深められかつ自身が成長出来る機会を、自ら手放した自分
にも、言いようの無い不甲斐なさを感じていました。

当時はアイオワではまあ、ストレス解消程度に体を動かせればいいや位に、思っていました。
で、やるなら自身に経験がある上記3つのスポーツが良いなあと思っていました。
その中から柔道を選んだ理由は、

・当時のアイオワ大学には日本人が少なく、特に学科内では自分1人だった
・だから、日本的なものに飢えていた
・単純に、柔道が好きだった

からです。
当時、アイオワ大学柔道部のヘッドコーチをしていた方は、めちすけと同じ建物に居られた
教授でした。しかも、元々欧州の代表チームにも入っていたことのある、そりゃあ文武両道
な方だった。そして人間的にも素晴らしい方で、自分は今でもアイオワの第2の恩師と思って
います。(以下、W先生と呼びます。)

W先生にお願いに言ったところ、練習に参加することを快諾してくれました。

"フランクな雰囲気だから、きっと君も気に入る。日本で、一応黒帯取ったんでしょ?
やるんならちゃんとやろう。"

で、思ったわけです。
ここで博士課程終わるまで、もう1回ちゃんとやってみよう。
そしたら、昔得られなかったものが得られるかもしれない。

2003年5月終わり、私のアイオワ大学柔道部物語の始まりでした。

授業の履修登録について②:具体的には

 アイオワ大学・大学院の授業履修登録は、Iowa Student Information System (ISIS)
というwebベースの方式で行っていきます。
以下、工学部機械工学科(College of Engineering, Mechanical and Industrial Engineering)
を例にとって、説明します。

上記webサイトにおいて、学科が開講している授業を探すには

Courses→Browse By→College&Department→College of Engineering
→Mechanical and Industrial Engineering

と進んでいきます。こんなページに行き着くはずです。



このページにはどんな情報が載っているのか。
図中、赤線で囲んでいる授業を例にとって説明します。
情報は左から、"Course #" "Title" "Hours" "Notes" "Enrollments" の順に並んでいます。

■ Course #

開講される授業には、全て個別の番号が付いています。めちすけが居た時期は、機械工学科
の学部番号"058"および授業番号"269"がついて"058:269"が、"Computational Fluid&Thermal
Engineering"を表していました。現在は、このCourse #の仕様が変わったようです。

■ Title

授業の名前です。"Computational Fluid&Thermal Engineering"。
"Prerequisites"とは、本授業を取る前に受講しておかなければいけない、もしくは受講しておい
た方がよい授業を示しています。"ME: 3045"を取っておいて下さい、ということです。
9:30A-10:45A MWF 4030 SCとは、
"開講時間は朝9時半から10時45分、毎週月水金、場所はSC(Seamans Center)の4030号室"
の意味です。
Instructorは、C.L.Lin先生。

■ Hours

この授業を取ることで得られる単位数(Semester Hour=S.H.)。3単位取れるということ。

■ Notes

その他注意事項です。この授業では特に書かれていませんが、"Restricted to Engineering
majors"とか書かれている場合があります。その場合、例えば数学専攻の学生が受講しよう
としても、無理なのです。

■ Enrollments

"Open"と書かれていれば、履修登録可能。
"Closed"と書かれていれば、登録できません。
"Waitlist"と書かれていれば、キャンセル待ちで登録が可能。

ここは結構生々しくて、人気のある先生であれば直ぐに埋まってしまいます。
逆に、必修であっても人気の無い先生であれば、いつまでも空きが目立ちます。
"A of B enrolled"とは、授業定員数B人のうち、A人が既に登録済みということです。

今はどうか分かりませんが、めちすけの居た当時は最小開講人数が4人でした。
なので、学期が始まるまでに受講予定者数が4人に満たない場合は、その授業がキャンセル
になっていました。よく起こりがちなのが、大学院博士課程向けの超マニアックな授業。

こんな感じで、自分が勉強したいことと研究に関係する内容、単位の取りやすさ等を勘案して、
各学期に取る授業を選んでいきます。
日本で良くある、過去問・シケプリも意外とアメリカにもあります。
が、
先生方も教えることに情熱を持っている方が多いため、毎学期教科書も変われば、内容も
変わることが多いです。従って、過去問・シケプリも"無いよりはマシ"程度の情報にしか
ならず、結局自分たちで勉強しなければいけないことが多いです。

留学生は、めちすけが居た時代では、学科規定の単位数を取り終わるまでは、最低9S.H.=3つ
の授業を取らなければ、Academic Status(在学資格)が保てないようになっていました。
なので、専門科目に加えて、数学科とかの授業を取ってつじつまを合わせていた時期も、あり
ました。そうでないと、学期毎に1つの授業しか取らず、長々といつまでも学生を続ける輩が
いるからでしょうね。よい対策だと思います。

日本ではあり得ない感覚でしたが、毎学期、どんな授業が開講されるのか楽しみでした。
"楽しみ!"と感じさせてくれる授業が、実際にあるからです。

2015年8月15日土曜日

授業の履修登録について①:どんなイメージか

 大学や大学院で、授業の履修登録を行う方法について思い出してみます。
めちすけが大学生の頃は、そんなにIT化が進んでいなかったので、履修登録は紙ベース
だった記憶があります。マークシートに、登録する授業を選んで学務課に提出…みたいな。
選ぶ授業も、一般教養・専門基礎・専門科目なんてあって、一般教養なんて通しの授業しか
選ばなかった。

アイオワ大学大学院でも、修士/博士課程修了までに取らなければいけない単位数(credit)
は決まっています。日本だと、2学年とか3学年に上がる前に、ある科目を落としていると
進級出来なかったりしますが、少なくともアイオワ大大学院は、そんなのはありません。
(ただ、Aという授業を取るに当たっては、Bという授業を先に履修しておいて下さい。という
縛りはあります。)

Mechanical Engineering(機械工学科)を例に取り、説明していきます。
このページによれば、

■ 修士課程修了に必要なCreditは、最低30(修士論文のための研究を含む)。
   Non-thesis optionといって、修士論文を書かないコースもあるのですが、修士課程に
   進んで論文書かないなんて、勿体無すぎます(特に理工系の場合は)。
     1つのコースが3単位なので、例えば専門科目8クラス&修論指導2クラス分で、
   3x8(コースワーク)+3x2(修論指導)=30 となります。

■ 博士課程修了に必要なCreditは、最低72(博士論文のための研究+修士課程時の
   クラスワークを含む)。もし修士で30取っていれば、博士課程では42取ればよい。

もっと具体的に、流体&熱工学コースの標準履修コースを例に取って説明します。
修士課程に入学したらば、

・Mathematical Methods in Engineering:応用数学
・Biomimetic Fluid Dynamics:生体工学?(イカが泳ぐのを模倣してロボット作る、みたいな)
・intermediate Thermodynamics:応用熱力学
・Computational Fluids and Thermal Engineering:数値流体&熱力学
・Intermediate Heat Transfer:応用熱流体力学
・Propulsion Engineering:推進工学
・Intermediate Mechanics of Fluids:応用流体力学
・Experimental Methods in Fluid Mechanics and Heat Transfer:流体・熱流体実験
・M.S. Thesis:修論指導

という感じで、コースワークを取り修論指導を受け、論文発表試験(またの機会に詳細を
述べます)を経て、修士課程修了となります。

上記の標準履修コースは、あくまでも"目安"であって、単位認定してもらえるコースで
あれば、上記以外を取っても問題ありません。
むしろ、自分が勉強しようと思っている内容に直結した科目を取る方が、良いかも。

めちすけは、ここで学部時代のサボリ癖が出まして…

・Complex Variables:複素解析(大学時代にやっていて、得意な科目でした)
・Optimization Theory:最適化理論(学部時代の卒論でやっていた)

なんていう楽~な科目を取って、少しでも楽してやろうと思っていました。
前者はA+で余裕だったんですが、後者は甘く見ていて、C+というあり得ない成績を取って
しまいました。超恥。

次回は、どんな感じで履修登録していくか説明します。
もはや紙ベースじゃないのに、驚いた記憶があります。これがgeneration gapか。

TOEFLが最後ではない:English Proficiency Evaluationの存在

 TOEFL。大学院に入学する前もした後も、英語に苦労する人は少なからず居ると
思います。めちすけも、絵に描いたようなそんな人でした。
TOEFLの点数はギリギリでクリアしたものの、修士課程の1年半、英語の授業からは
逃れられませんでした。お陰で、"お前、engineeringじゃなくてlinguisticsの修士を取りに
来たんだろ"とかからかわれる始末。余計なお世話だわ!

アイオワ大学および大学院の、英語に関する入学基準(English Proficiency Requirement)は


に載っています。確か、めちすけが入った2年後あたりに基準が厳しくなった覚えがあります。
上記リンク先にも載っていますが、大学院の入学基準は、TOEFL IBTスコアで81必要です。

で、めでたく81点取ったらそれで終わりではなく、TOEFL IBTスコアで100取れていない人は、
"English Proficiency Evaluation"という学内テストを受けなければいけません。
TOEFL IBTスコアで100というのは、昔で言うところのTOEFL PBT(紙ベースのテスト)で600点
に相当します。普通に勉強して取るのは…難しいスコアかもしれません。
(でも、ちゃんと取って入ってくる人もたくさん居ます。めちすけは、ダメでした)

English Proficiency Evaluation(EPE)の具体的な内容は、

■ EPE

に詳しく載っています。どんな内容のテストなのか、何分間受けるのか、合格基準はどの
くらいなのか、いつ受けなければいけないのか等等。
EPEのスコア次第で(TOEFL IBTスコアで100ある人は、EPEは免除です)、

1) 英語のクラスを取る必要は無い
2) English as a Second Language (ESL)のクラスを取らなければいけない
3) アイオワ大学付属の英語学校でクラスを取らなければならず、かつ本来の専攻である
  専門課程の授業受講が制限される

のカテゴリーに分けられます。

頑張って1)のカテゴリーに入れば、"engineeringじゃなくてlinguisticsの修士を取りに来た"とか
言われずに済みます。理想的。
願い空しく2)のカテゴリーに入ってしまうと、ESLのクラスを所定の単位数取らなければいけ
ません。
3)は、申し訳ないですが論外。なんでTOEFLのスコアがクリア出来たか疑問のレベルです。
ここにカテゴライズされると、専門課程の授業が分からない(英語がって意味で)可能性が
あるので、ほんとやり直した方が良い。

めちすけは、2)でした。
取らなければいけない授業は、readingの授業を1つ、writingの授業を2つ、speakingの授業
を1つだったと思います。

いつ何を受けたかは忘れてしまいましたが、2003年秋に1つ、2004年春に1つ、2004年秋に
1つ、2005年春に1つで、合計4つ。2005年春に修士課程を修了したので、結局修士の間は
ずっと英語のクラスを受けていました。

大体、専門課程の授業を3つ~4つ受けていたので、それに英語のクラスが1つ加わると、
結構しんどかったのを覚えています。
そして正直ベースで言いますが、その英語のクラスが全くと言って良いほど、無意味だった
っていうね。。。

クラス自体はちゃんとした先生が教えてくれるし、きちんと受ければ意味のあるものです。
正直、TOEFLで疲弊していた&専門課程の授業でいっぱいいっぱい&TA・RAの仕事も
たくさんあったので、ESLのクラスに対するpriorityなんて、下の下でした。
readingなんて、和訳本をAmazonで買ってさっさと済ませていました。
まあ、専門課程の授業を受けている中でのよい息抜きにはなったんだけども。

ということで、TOEFL頑張るなら、IBTで100目指してEPEを避けるべく頑張って!
IBTで81くらいなら、まあ観念してESL受けて!
といった感じですかね。

ちなみに、仲の良かったIndian brothersは"なんだそれ"みたいな感じでした。
TOEFL余裕みたいだったし、羨ましい限りです。

2015年7月8日水曜日

Tax Return(確定申告)について

 TA, RAで大学等からお給料を貰っている学生は,Tax Return -日本て言うところの
確定申告をしなければいけません.
厳密には,"しなければいけない"じゃなく,"やった方がいい"なのかもしれません.

というのは,大体"Return"と読んで字の如く,払いすぎている税金を返してくれる手続き
なんですが,その年の収入によっては,逆に税金を払う必要があるからです.
払わないままドロン(=自国に帰ったり,次の年に延ばしたり)すると,結構厄介な問題に
なるようです.特に留学生の場合は.

イメージとしては,このサイトに大変分かりやすく書いてあります.
めちすけは,最初この制度を知らなかった(確定申告は,流石に知っていましたが…)
ので,初年度はえらく大変でした.(自分でやらざるを得なかったので)

次年度からは,大学側が提供しているサービスを使ったり,街の公認会計士事務所に
お願いしたりして,ちゃっちゃと済ませるようにしていました.
ここでは,それらのサービスについて思い出してみます.
ちなみに,元ルームメイトのJアニキは超スマート&副専攻で会計学だかなんだかを
やっていたので,電卓片手に自分でやっていました...

以下の情報は,めちすけのうろ覚えなので,あくまでも目安として下さい.
詳細の確認は,アイオワ大学や公認会計士事務所で行うことをお勧めします.

Q1: どこに税金を払うのか?
A1: Federal tax (連邦税=国)と,State tax(州税=州)の2つを払います.

Q2: 取りまとめ機関は?
A2: IRS (Internal Revenue Service)ってとこです.日本でいう国税庁.

Q3: アイオワ大学は,どんな感じでサポートしてくれるのか?
A3: これが,結構手厚いです.具体的にはこんな感じです.

Tax Workshop:留学生向けに,Tax Returnとは何ぞやを説明してくれます.
どんな書類が送られてきて,何を記入しなければいけないか,用語の説明など.
主催は,アイオワ大学の留学生オフィスだったと思います.

半自動書類作成ソフト:Tax Workshopに行くと,このソフトウェアの使い方も教えて
くれます.確定申告の方法は,留学生とアメリカ人(=グリーンカード持ち)では違い
ます.このソフトは,留学生やNon green card holder向けの確定申告用ソフトです.

その他様式など:どんな書類に,何を記入しなければいけないかを説明しています.
絶対に出さなければいけない書類,無くすとマズイ書類など.
たくさん様式がありますが,留学生が出す書類は限定的なので,そんなに心配しないで
大丈夫です.

もし時間があれば,1度はこのワークショップに参加しておくことをお勧めします.

Q4: Q3以外の市販ソフトを使っても大丈夫?
A4: アメリカ人や,長く住んでいる留学生が良く使っているのが"Turbo Tax"でした.
確定申告の時期になると,HyVeeやらWalMartやらで売られていますし,オンラインでも
実行できます.有償版の方が,無償版よりもサポートが手厚いとか.
めちすけが居た時期は,留学生向けの手続きには対応していない仕様だった記憶が
あるんですが,今はそうでもないみたいですね.
正直,使ったことないのでよく分かりません...

Q5: 公認会計士事務所って,あるの?
A5: Iowa CityにもCoralvilleにも,結構な数があります.
確定申告の時期になると,Old Capitol Mallなんかにも出店のような感じで,臨時事務所
が出来て,そこで商売しています.

中には,公認会計士の資格は持っているものの,留学生の手続きをやったことがない
奴もいて,延々コンサルした挙句,戻ってくる金額は少ないわ,コンサル料は高いわで,
自分でやった方が安くつくこともあります.

公認会計士で,かつ留学生のTax Return手続きが出来る人は,大手でも限られて
いますので,もし公認会計士に頼む場合は,過去にそういう手続きをやった経験があるか
どうか,確認してからの方が絶対良いです.

めちすけが使っていたのは,H&R Blockです.(超大手)
Iowa Cityのここのオフィスに居るIrene Ascroftさんは,留学生のTax Return手続き経験
が豊富で,留学期間を通じてお世話になりました.


Waterftont Dr.のHyVeeの敷地内にあるH&R Blockです.
(The Boyrum Building Iowa City IA)
今もおられるかどうか分かりませんが,もし居られたら,名指しでやってもらうと良いです.

Q6: 公認会計士事務所でやるメリットは?
A6: 確実,早い,手間がかからない.
家に送られてきたTax Return関係の書類一式,パスポートおよびI-20を持っていけば,
あとは会計士さんの質問に答えていくだけで,書類が完成します.
完成した書類は,事務所がファイリングしてくれるので,あとはそれをポストに投函する
だけです.

頑張ってTax Wprkshopで学んでやるもよし,公認会計士事務所に丸投げするもよしです.
結構な額が戻ってくるので,もしかしたら手数料(~$130程度)を引いても,費やす時間を
考えると,公認会計士事務所の方が良いかもしれません.

またH&R Blockは,お友達紹介割引があって,1人紹介する毎に$20だか$25だか,割引
クーポンが貰えます.
前年度の記録も残してもらえるので,次の年に行った時の手間が,相当省けたりします.

実際の書類はこんな感じです.
個人情報満載なので,ファイルの表紙しかお見せできませんけど...


ちなみに,ファイルしてもらった確定申告履歴は,帰国してからも数年は保存して
置いた方が良いと思います.

2015年7月7日火曜日

トライアスロンが意外と気軽に②:Dewitt, IA

 そのレースは,Swimから始まりました.朝7時半とか8時じゃなかったかな.
Killdeer County Parkという公園の池を,三角形コースで泳ぎます.


下見では,Swimコースまで見てなかったんですが,当日見て棄権しようかと思いました.

きったねぇ!!

透明度?ナニソレ的な汚さだし,テンション高いアメリカン達がYeahhhhh!とか言いながら
飛び込んでくるので,底の泥が巻き上がって余計汚い.

と思っているうちにスタートの合図でした.
400mと少しだったので,特に体力を消耗することなくクロールで泳ぎ切りました.
後で確認したら,この時点ではちょうど真ん中くらいの順位で,全身スイムスーツの
ガチな連中を除くと,まあ平均くらいのタイムだったと記憶しています.
Jアニキより速かったんじゃないかな,この時点では.

スタート場所の砂浜に戻ってきて,次はBikeです.
Bikeは実は24kmなんて漕いだことなくて,せいぜい10kmくらいしか試していません
でした.このBikeコースの光景は,めちすけが6年間アメリカに居た中でも,最も忘れられ
ない景色の1つです.


コーン畑を突っ切る直線道路を,ひたすらに漕ぎます.
夏なので暑いですが,聞こえるのは鳥の鳴き声と自分のゼェゼェ言う声,それに
自転車のタイヤが地面を擦る音のみなのです.
速いやつはカッ飛んで行くので,周りに人もあまりいません.

"アンダルシアの夏"的な気分で,ひたすらに漕いで行きました.
そのペース配分の無さが,後で効いてくるとも分からずに.
ちなみにJアニキは,"カッ飛んで行く"人で,どんだけ速いかというと,半周遅れにされ
てすれ違って手を振られたほど.
でもこの時点でも,まだ順位は半分より少し上くらいでした.

気分はVuelta a Espana!


そんなこんなで,24km走り終えた後は,5kmのRunです.

Runningコースのゲート付近でぶっ倒れた泣

アタマも体もシャキっとしているんですが,24km全力で自転車を漕いだお蔭で,足が
笑って笑って,立ち上がれない.後で聞くと,24kmとか普通だそうです.
でも無理なもんは無理です.
観客も,"アイツ足にキテル!"みたいな感じで応援してくれるんですが,足はガクガク
したままです.

無理やり伸ばして何とか走り始めましたが,そのスピードは早歩きに毛が生えたくらい.
(でも,意外と足は進むのです)
ここで後ろから,オッサンとかにガンガン抜かれました.
ここまで来たら,絶対にリタイアできないし意外と走れそうだったので,そのまま足を
進めてGOAL!時間は,区間記録で言うとドベ1/3くらいに入ってしまってました.
そりゃそうだわな.

Total timeは,ほんと真ん中くらいで,まあ体力が戻った証拠かなと思い良しとしました.
実際,柔道の練習に復帰したら全然ダメだったんですけどね.
Jアニキは,結構上位でゴールしてて,ゴール付近で出迎えてくれました.
その後,お互いの健闘を称えて撮った写真は,今でも自分の宝物です.

以上,Dewittトライアスロンの顛末でした.
ちなみに,参加賞で貰ったTシャツは未だに着てます.頑丈だなアメリカのTシャツは...

2015年6月22日月曜日

トライアスロンが意外と気軽に①:Dewitt, IA

 皆さんは,トライアスロンと聞いて何を思い浮かべますか?
日本だと,宮古島トライアスロンとかですかね.
Swim-Bike-Runの組み合わせで,スタートからゴールまでの時間を競います.

めちすけは,元来陸上競技が嫌いです.マラソンとか,大嫌いです.
Bikeは学生時代にロードレーサーに乗っていたけど,単なる趣味でしたし,
2年ほどで飽きてしまった.
Swimも,これまた学生時代に泳いではいたけれど,まあ泳ぐというよりは潜って
ばっかだったので,速く泳ぐ練習をしたことはありませんでした.

なのに,なんでトライアスロンなんかに出たのか?
それは,基礎体力作りの集大成というか,自分の体力を確かめたかったからです.
でなきゃ,あんな狂ったレース(失礼!)やるもんか.

アメリカに来て1年弱は,そもそも勉強が大変で,体を動かす余裕なんて無かった.
しかも,ストレスからか酒&タバコもモクモク飲んでいて,確実に不健康な生活を
送っていました.ご飯も,アメリカンフードだったしね...

で,肥るわけです.
このままじゃいかん!と思いながらブクブクと肥っていきました.
一方,roommateのJアニキは,長身だしイケメンだし料理上手いし性格良いし
アタマ良いしで,天は二物も三物も与えてんなあと思っていました.

ある日,Jアニキが帰ってきて"Why don't you workout?"とか言うわけです.
僕の生活を見かねたんですかね.
僕自身も,このままじゃイカンと思っていたこと&やっぱりもう1回柔道やりたいと
思っていた時だったので,やります.生活正しますと一念発起しました.

でも,目標が無いとダメ.
柔道の練習にいきなり参加するのは,体力が無さすぎるし怪我しそう.
なので,Jアニキが趣味としていたトライアスロンに,一緒に出ることを目標に
トレーニングを開始しました.

大学の施設(FieldHouse)のプールで泳いだり,トラックで走ったり,ナケナシの給料を
はたいてロードバイクを買って漕いだりしていました.

実際に出たのは,First Central State Bank Crossroad Triathlonというレースです.
本当はもっとガチのやつに出ようかと思ったのですが,Jアニキから「悪いことは言わない.
最初からガチに出ると,冗談じゃなく命に係わる.lightなのにしといた方がいいよ」
と言われ,これにしました.

レースは,Dewittという超小さな街で行われます.
Iowa Cityから,車で1時間少しのとこですかね.



申し込みは,webから誰でも出来ます.
乗る自転車は,前日に指定された場所に置きに行かなければいけないんだけど,
まあ場所の確認も含めて行きました.

Swim 500ヤード(457mくらい)
Bike  15マイル (24kmくらい)
Run   3.1マイル (5kmくらい)

という,フルレースから比べたら子供用みたいな規模ですが,結構参加者も多く,
記録を狙っている人もいたようです.
めちすけが,柔道用の基礎体力が付いたかどうかを確かめる,良い規模のレース
でした.目標は,半分より上の順位に行くこと!

受付を済ませると,time count用のデバイスが渡され,それを足首に巻きます.
それがあることで,チェックポイントを通過する毎に,個人のタイムが自動的に記録
されていくわけです.

2004年の夏,ちょうど今から11年前の今頃だったような気がします.


こんな感じで自転車をセットしておくわけです.
さて,レース経過&結果は如何に?!

2015年5月21日木曜日

アイオワシティ 洪水のお話②:その時、Iowan達はどう対応したか

 この洪水騒動で、非常にIowan達(アメリカン達)に敬意を表した出来事が、幾つか
ありました。日本でも災害時等、人々の助け合う姿が話題となり、世界からも称賛
されることがあります。この洪水の時の、Iowan達の助け合う姿など思い出してみます。

① やるべきことを、全員でやる!

ビルディングに浸水することが確実になった時、学生から教授から全員で、土嚢を
積んだそうです。(前にも書きましたが、めちすけはこの時、会社の採用試験でIowa
Cityを離れておりました) 結局浸水はしたんですが、彼らの頑張りがあったからこそ、
被害を最小限に食い止めることが出来たんでしょう。

http://www.hinkletown.com/iowaflood081 より

② 日常を変えない!(良い意味で)

めちすけがCeder Rapidsの空港に着いたとき、普段Iowa Cityに向かう時に使う
I-380という高速道路は、その大部分が水に浸かっていました。
ここはある意味、Ceder RapidsとIowa Cityを繋ぐライフライン的な存在です。

友達に迎えを頼もうにも、普段使う道路が水没しているので来られない。
なのでめちすけは、空港からレンタカーを借り、Iowa Cityの営業所で乗り捨てる
ことにしました。その時空港のレンタカーオフィスで、Iowa Cityのオフィスは大丈夫
なの?と聞くと、ふつーに"Yes, they're opening" とか言うんです。

ホンマかいなと思いながら、一旦下道でデモイン方面に向かい、それから南下して
I-80に入り、3時間くらいかけてIowa Cityに入りました。
そして、Iowa Cityのオフィスに車を返しに行くと…

開いてる。

なんというか、足首くらいまでは水に浸かるレベルで、電気も来てないのに、開いてる。
恐る恐る、車、返しに来たんですけど…というと、薄暗いオフィスでもお姉さんが笑顔で
OK!Thanks!と。帰りにHyVeeを覗いてみましたが、やっぱり普通に開いてる。
(HyVeeに関しては、立地もよかったんでしょうか、電気も来ている)

③ お見舞いが早い!

前にも書きましたが、めちすけの家に避難命令が出ていて立ち入り禁止だったため、
色んなものが置きっ放しでした。
しかも立ち入り禁止の立て看板には、"入って撃たれても文句言えません"とか書いて
ある。なので、モノを引き取りに帰ることもできない。(コッソリ行きましたがw)

その状況を知ってか、研究費を出してくれているスポンサーから、速攻でお見舞いメール
が届き、困ったことがあればいつでも言って来いとオファーしてくれましたし、研究に
必要な物品をFedexで届けてくれたりしました。

また、車の保険会社(Progressive)も直ぐに連絡をくれ、保険金を支払う用意があるので
被害状況を送ってくださいというメールがありました。
運良く高台に避難させていたため、無傷でしたが、これも有難かった。

④ 見ず知らずでも、助け合う!

避難させてもらっていた家の子が、カフェでバイトしてました。
そのカフェも浸水の危機で、冷蔵庫など避難させなければいけない状態だったので、
めちすけも助けに向かいました。

そしたら、全然知らない人たちも一緒になって、店のモノ運んでるんです。
で、OK、Good luck haha~ とか言いながら立ち去っていく。
これはスゲーなと思いましたし、さりげないのがまたカッコいい。

浸水したビルは、こんな感じで中を乾かします。

http://ericstoller.com/blog/2008/06/21/university-of-iowa-flood-update/


また、水が引いたあとはちょうど夏だったので、虫が湧いて困りました。。。

2015年5月19日火曜日

アイオワシティ 洪水のお話①:2008年6月-8月の時系列

 竜巻のことを書いたので、災害ついでに2008年にIowa Cityを襲った洪水のことを
思い出してみたいと思います。
"洪水"と書きましたが、いわゆる鉄砲水みたいなやつではありません。
鉄砲水って、ある程度の高低差が無いとあんなに激しく流れないと思います。

Iowa Cityは中西部のド平野に位置しているし、近くに山も無いため、鉄砲水は起こり
ません。
ではどんな洪水かというと、ジワーッと水位が上がってきて、街の低いところから徐々に
水に浸かり始めるタイプです。
水位の上がる速度がある程度予測できるため、

・街のどの部分が、いつ頃浸水しそうかの予報が出る
・それまでに土嚢を積んだり、対策が取れる(でも結局浸水するんですが…)

んです。
2008年6月の洪水騒動、これも時系列で書いていきます。

2008年5月下旬
この年は、4月5月に結構雨が降りました。その雨はまあ、川に流れ込みます。
小さい川の支流がいくつも、Iowa Cityの北にあるCoralville rakeに繋がっています。



ここの水位が、ジワジワと上がり始めたのが確か、5月中旬~下旬だったと
記憶しています。何故記憶しているかと言うと、Coralville rakeのダム放水が、
例年に無く豪快だということで、研究室の友達と見に行ったからです。
跳水現象(Hydraulic jump)だよね…とか言いながら、見に行きました。

2008年6月上旬
この頃、Mayflower dormの前にあるIowa City Parkが、水に浸かり始める。
どんだけ浸かったかというと、いつもならグラウンドがある場所が川と化して、
そこで釣りやってる人が居る始末。



同時期に、Iowa Cityの大部分が浸水の可能性があるので、土嚢を積む等の
対策を取るよう、学校側から指示が出始めました。
この辺りでめちすけたちも、どうやら"ガチ"なシチュエーションに気付き始めます。

2008年6月中旬1
アイオワ大学のキャンパスの至る所で、浸水開始。
学生が避難(evacuation)を開始する。というか、避難命令が出る。
めちすけが居たビルディングも、もれなく避難命令の対象となりました。

しかし!

この一番おいしいタイミングで、めちすけはアイオワに居ませんでした。
ちょうど会社の採用試験があり、キャンパスを留守にしていたのです。
その期間およそ1週間。
その間に、めちすけのビルディングに対して土嚢積み・避難準備および避難が行わ
れました。親切なオフィスメイトたちが、荷物も全て運んでくれていました。
こんなんなってたら、もう逃げるしかないですよね。



ここで非常に運が良かったことがありました。
キャンパスを留守にする前に、私は自分の車を、高台の友人の家に避難させていた
んです!採用試験に出発する前日、"まさかね…"と思いながらも一応車を避難させ
ていたことが、功を奏したのです。お陰で車の浸水も免れましたし、帰ってきてからの
足にも困ることはありませんでした。

2008年6月中旬2
採用試験から帰ってきたら、オフィスのみならず自分の家にも避難命令が出ていて、
あろうことか停電までしちゃってました。そりゃあ、家の周りこんなんなってんだから、
しょうがないわな。ここ、本当はHighway 6という幹線道路です。


なので、採用試験から帰ってきてまずやったことは、

・冷蔵庫のものを全て処分
・パスポートやらI-20やら、重要な書類をピックアップ
・最低限の着替えをピックアップ

して、自分の車を避難させてもらっていた友達の家に、身を寄せたことです。

2008年7月上旬
1週間程度は何にも出来なかったのですが、研究室の教授から、図書館に集合して
仕事するぞ!という招集が掛かり、水に浸かっていない道を探しながら図書館に向かい、
仕事を始めました。自前のノートPC、4月に買っといてよかった。



ネットワーク状態が良くなく、計算サーバーにアクセスすることが出来ません。
なので結局、避難先の家からサーバーにアクセスして仕事をしていました。
そのまま夏休みには入れれば、どんだけ幸せだったことか。。。

2008年7月中旬
Iowa Cityの浸水が引かない中、めちすけは無事、志望の会社から内々定通知を
受け取りました。非常に複雑な状況の中でしたが、これは嬉しかったなあ…
この少し後、キャンパスの一室に臨時研究室が設置され、"出勤"してマトモに仕事
が出来るようになりました。


2008年7月下旬
自宅アパート地域のevacuationが解除され、家に戻ることが出来ました。
その後、研究室があったビルディングのevacuationも解除され、秋学期が始まった
少し後に元通りの生活に戻ることが出来ました。

以上が、2008年6月のアイオワシティ洪水顛末です。

2015年5月17日日曜日

アイオワシティを竜巻が襲う:2006年4月13日

 アイオワシティはそんなに自然災害に襲われることも無いと思っていたのですが、
意外や意外…めちすけが居た期間に2回、全米でニュースになるレベルの災害に
あいました。始めに言っておきますが、めちゃめちゃレアなケースです。
普段はとても穏やかで、冬の寒さは厳しいですがいいとこなんですから。

その2回の災害とは、

・2006年4月に起きた竜巻
・2008年6月に起きた洪水

です。今日は2006年4月の竜巻について、思い出してみます。
これ、運良く逃れられたんですが、居場所が悪ければ怪我くらいはしていたかもしれ
ません。

竜巻が起きた時は、

①地下室に入る
②地下室が無い場合は、バスルームに入る

というのがセオリーのようです。竜巻は、少々の建物なら根こそぎ引っぺがして行き
ますし、ガラス窓など一瞬で粉々にします。そういう、建物の破片から身を守るため、
なるべく外に向かう開口部の少ない地下室、もしくはバスルームに入る、ということ
なんでしょうね。

流体力学的に言えば、乱流境界層の遷移層・対数則域ではなく粘性底層に入れば良い
なんて言う人が居ますし、正しいとは思うんですが…それを実行に移す勇気はありません…
以下、その日のめちすけの時系列です。時間など、10年前のことなので不正確かもしれ
ません。

19:00頃
柔道の練習を終え、Cambusに乗って帰宅。帰宅途中、コーラルビル方面の空が、
異常に暗いのを見て何だろうなあと思っていた。実際その日は蒸暑くて、練習中も
汗だくになっていた。

19:30頃
帰宅してシャワーを浴びた後、異常な物音がするので外を見ると、ゴルフボールくらいの
雹が降っていた。ちなみに、1台目の愛車(VW New Beetle君)の天板は、これで凹んだ。

19:40頃
警報発令。サイレンが鳴り響いて、ただ事じゃないことに気付く。
TVをつけると、画面に真っ赤なWARNINGメッセージが出ていて、

・緊急避難命令の繰り返し
・現在の竜巻の位置、および進行方向の予測

をずっと流している。

19:45分頃
家の中だけど靴を履いて長袖長ズボンに着替え、最低限の避難準備をしてバスルーム
に入る。

20:00頃
警報は継続中だが、どうもめちすけが当時住んでいた辺りの地域は、竜巻針路から
外れたニュースを見る。

次の日…

この惨状を見て愕然とする。
奇跡的に、死傷者0.


F2スケール(竜巻の強さを表すスケール)の竜巻を含む、合計5つの竜巻が、
アイオワシティをちょうど斜めに横切るようにして横断。
運良くメインキャンパスは外れたが、教会・学生寮・住宅などを吹っ飛ばした。


めちすけの居た建物は、竜巻針路から50mくらいしか離れていないところにあって、
通常は晩の7時半くらいなら、まだ建物内に居るところでした。
その日は丁度柔道の練習があったので、帰宅していて難を逃れたわけです。
街を襲った竜巻は、遠目から見るとこんな感じだったみたいで…


これを見たときは、ドロシーちゃんとか、ブリキのロボットとか言ってる場合じゃねぇな
と思いました。一応の備えをと思って、簡易発電機付きのラジオとか買いに行ったし。

中西部の気候(特に春先から夏にかけて)の特性上、竜巻の起こる確率は、沿岸域より
も高いようです。
アイオワシティではちゃんと警報も鳴りますし、一応の予報も出ます。
なので、

・予報が出ているときは、一応の注意をする。
・警報が出たら、必ず屋内の窓の無い場所(地下室・バスルーム等)に避難。
・車の保険には、Hail coverageを付けておく。(Comprehensive optionなど)

ということを、肝に銘じて置いてください。
間違ってもめちすけの友達のように、自分のアパートから実況中継とかしないように!
そいつが送ってきた写真がコレですわ。。。


これは2005年11月に、Amesという場所で起こった竜巻なんですが、あろうことか
自分のアパートから実況中継とか称して、こんな写真を送ってきた。
It's coming, it's comingとか言ってる場合じゃねえし。
アメリカンて、こういうとこスゴイですよね。

2015年5月14日木曜日

Iowa Cityレストランレビュー:中華料理

 アイオワ大学は、中国からの留学生数は結構多いです。アイオワ大学に限らず、
最近の欧米(日本も?)諸国のトレンドかもしれません。いわゆる"海亀政策"と呼ば
れるもので、自国の学生を海外に留学させ、モノになった頃合を見計らって呼び戻す
ってやつです。

めちすけが留学していた際は、ほんと中国人留学生多くてね…
今は無きHawkeye Courtという大学が運営するアパートには、山ほど居りました。
朝の通学バス(Cambusの、Hawkeye-Interdormという路線です)なんか、時間に
よっては乗客の9割が中国人で、その空間だけアメリカじゃなかった。
在りし日のHawkeye Courtです。


そんな中国の方々から聞いたり紹介してもらったりしたレストランが、こちら。
以下、評価はこんな感じです。

★:食べられなくはないけど、積極的には行かない
★★:まあ、お金を出そうかなというレベル
★★★:人を連れて行けるレベル
★★★★:通っちゃうレベル

1.China Star:★



Old Capitol Mallの中にある、いかにもなfast food chineseです。
メニュー全般的に脂っこいんですが、肉系はまあまあ食べられます。
スープ餃子的なメニューもあるんですが、餃子の皮が厚くてあまり
美味しくなかった。

にも関わらず、めちすけが結構通ってしまったのは

・懐にやさしい値段だった(~$7程度)
・店のセガレと、友達だった。(レジ打ちのバイトをしてたので、行くと
安くしてもらえた。)

からです。

2.Taste of China:★★★



North Linn Streetという、なんとなくオサレなストリート沿いにあります。
このStreetには、Linn Street Cafeなど、高級な部類に入るレストランも
点在していて、結構historicな感じがする地域です。

店のメニューは、典型的な中華料理なんですが、麺類が結構美味しい。
隠しメニューがあって、"ツァースァイローシューミェン"と頼むと、スゲー
美味しいのが出てきます。意味は分からないんですが、ザーサイ?
を載せた麺なんです。

ご飯の量は、China Starよりも少な目で、値段は少し高め。(~$9程度)
でも美味しいので、お勧めです。

3.Peking Bufffet:★★



コーラルビルの入り口にある、Buffet形式のレストランです。
2008年の洪水で、ほぼ完全に水に浸かって廃墟と化していたんですが、
復活したみたいですね。

Buffetスタイルなので、何でも食べ放題なんですが、あまり美味しく…ない。
ザリガニとかもおいてありましたが、手を付ける気になりませんでした。
とはいえ、種類多く満腹感を味わいたい時には、行ってみても良いかもしれません。

4.Panda Express:★★★



コーラルリッジモールの中にある、日本でもまあ有名なfast food chineseです。
なんかね、下手な中華レストラン行くよりも、ここの食べるほうが手軽いし
外れがなかった覚えがあります。ここも友達がバイトしてて、Pandaの絵のついた
キャップを貰いました。値段は、ハンバーガー食べるよりも少し高い程度。

ブロッコリーとか、野菜が不足したときにここで山ほどブロッコリービーフとかを
食べた記憶があります。味は濃いめです。

5.Metro Buffet:★



正確には、Ceder RapidsにあるBuffet形式の中華レストランです。
うーん…Googleの口コミは正しいね。
どれもこれも、あんまり美味しくないです。
カニの足などが置いてあって、山盛りにして食っている人も散見しましたが、
カスカスの足にお金を出す気にはなれません。
超気まぐれで、どっちかというと夜のドライブがてらに立ち寄る感じでした。

2015年5月12日火曜日

研究室毎のRA事情

 前回,研究室によって持っているgrantが異なることを書きました.そのため,
大学院生でかつRAの身分を持つ学生でも,待遇が違ったりします.
以下に,めちすけの周りに居た大学院生のRA事情を,こっそりと思いだしてみます.
個人情報もあるため,あんまり詳しく書く訳にもいかないので…

1.A君:都市環境工学専攻

A君の研究室の教授は,非常に優秀でかつ莫大な予算を持っていました.
しかし優秀すぎるが故に,持っているプロジェクトの数に対して,学生数がちょっと足り
なかった.

なのでA君は,自分の修士論文テーマとは別に,単にRAとしての仕事(学位に直接関係無い)
仕事に,大体30%弱程度の時間を使っていました.
とはいえ,それが仕事の幅を広げることに繋がったんでしょう.
博士課程で別の大学院に移り,もちろんアイオワ大研究室の教授とも良好な関係を保ち,
現在はコンサルタントとして順調なキャリアを積んでいます.

2.B殿:電子工学専攻

B殿の研究室の教授も,これまた非常に優秀でいわゆる"金のなる木"を捕まえていました.
当初は,研究室スタッフ人数(準教授・ポスドク)に比べ,学生数が少なかったので,非常に
濃密な教育を受けることが出来ていましたが,RAの給与は月$1,500程度.
その中から学費・生活費を出さなければいけないので,結構カツカツの生活だったようです.

ところが,ある時期を境に研究室スタッフ人数が急増,それに伴い学生数も増えました.
ある時期,とは,"金のなる木"が大玉の予算を落とした時期です.
この時期以後,B殿の給与は少し上がり,かつ授業料も出してもらっていたようです.

以前に比べ生活は楽になったようですが,予算増加に伴って研究結果に対するスポンサー
の期待も大きくなり,昼夜問わず研究室に来ていました.

3.C姉さん:応用数学専攻

C姉さんの研究室の教授は,ものすごーーーく良い人で優秀ですが,ちょっとボクトツ過ぎる
一面があったようです.なので,研究予算を取れている時期と取れていない時期の落差が
激しかった.

予算が取れている時は,RAとしての基本給与は十分貰っていたみたいです.

予算が取れていない時は,RAとしての基本給与すら貰えない程困窮していたので,
経営学部などの基礎数学等のTAをやって,何とか生計を立てていました.
"来季は予算がないから,給与のアテを探してきて…と,教授に言われてしまった"
などとボヤいていました.

4.Dアニキ:機械工学専攻

Dアニキの研究室の教授も,優秀でした.(まあ,アメリカの大学で研究室を主宰出来るん
ですから,大体の人が優秀です) 優秀が故に,授業も決して手を抜かなかった.

その教授は,毎春学期に工学部必修の授業を担当していました.
授業にも研究にも手を抜かない御仁ですが,1日は24時間しかない.
なので毎春学期,Dアニキは25%TA,25%RAという,微妙なポジションで仕事をしていました.
つまり,half time Assistantshipのうち,1/4をアイオワ大学から雇われ,1/4を研究室教授から
雇われる,という形態です.

しかし,1/4RAだからと言って,1/2RAよりも仕事をサボっていいわけではありません.
1/4TA & 1/4RAの形態は,あくまでも給与上の形態に過ぎませんから,1/4RAでも,1/2RAと
同等の仕事を要求されていたようですし,出来ないと結構厳しくケツを叩かれていたよう
です.

以上,4人のケースを思い出してみましたが,共通に当てはまるだろうなと思うことが
あります.それは,

"RAを経験することで,仕事に対する責任感・自分が貰うお金の重さが,痛い程分かる"

ということです.
仕事に対する責任感が無ければ,最悪研究室の教授にも迷惑がかかってしまうし,
自分の大学院生活もままならなくなります.お金が稼げないからね…

自分で,自分が所属する大学の社会において金を稼ぎながら,学位をとる.
これこそが,アメリカの大学院留学の醍醐味であり,これを経験して自国に帰ることこそが,
留学で得られる貴重な経験の1つだと思うのです.

2015年5月11日月曜日

RAについて:アメリカの大学院研究室の運営など

 RAは一般に,Graduate Research Assistantと呼ばれます.TAは,授業の補助を
してお給料を貰いますが,RAは研究の補助をしてお給料を貰います.
RAについて説明する前に,アメリカの大学院の研究室運営は,どんな感じだったか
ということを,少し思い出してみます.

アメリカの全ての…というわけではありませんが,大学院の結構の数の研究室が,
自分の研究室毎に予算(grant/funding/budget)を持っていると思います.
アイオワ大学でめちすけの居た研究室もそうでしたし,周りの研究室も大体そんな
感じでした.いわゆる,独立採算制に近い形です.

勿論,大学側からの研究室運営予算も支給されているんでしょうけど,その額は,
研究室の教授が外部から取ってくるfundingに対しては,少額だと考えられます.
では,研究室の運営予算を,どのようにして外部から取ってくるのでしょうか?

日本では,大学や研究機関の外部資金は

・科研費
・企業や他大学・他機関との共同・受託研究
・特許収入
・中央省庁・地方支分部局が公募する予算 etc...

といったところから取ります.
基本的に,アメリカの大学院も一緒です.
例えば中央省庁的なところで言えば,

・DoE (Department of Energy)
・DoD (Department of Defense)
・NSF (National Science Foundation)
・NIH (National Institute of Health) etc...

などから予算を貰います.
予算を貰う際には,研究計画(project proposal)を書いて取ろうとしている予算へ
応募し,相当に厳しい審査を受け,晴れて予算獲得となるわけです.

予算獲得のための審査が厳しいため,教授はその申請書類の準備に手一杯で,
予算申請前はなかなか,学生とcommunicateする時間はありません.
しかし,めちすけの個人的な感想を言えば,それはある意味仕方がないことだと
思います.

grantを取れなければ,優秀な人材(準教授,ポスドク,大学院生のRA等)を採用
出来ないし,必要経費が足りなくなって研究室が運営出来ない.
だから,研究室のボスである教授は,確実にgrantを取りに行かなくてはならんのです.
だから,その時期はどうしても,学生を相手にする時間は減ってしまう.

grantが豊富な研究室では,RA給与に加えて大学院の学費まで出してもらえます.
grantが乏しくなった研究室では,RAがクビになることは無いにしても,給与は出なく
なります.(でも当然,研究室で割り振られた仕事はやらなきゃいけない.)

しかし,生活していかなくてはならないので,何らかのAssistantshipを貰って勉強を
続けることになります.例えば

・工学部だけど,経済学部などのTAをして給与を貰う
・機械工学科だけど,医用工学科のRAをして給与を貰う.でも学位は機械工学科で...

などなど.
なので,大学院留学生活中,自分でお金を稼いで勉強したいと思うのであれば,
経済的に安定している(=金のなる木を捕まえている)研究室を選ぶのが良いのかも
しれません.

しかし,自分の専攻したい内容の研究室が,grantを豊富に持っているとは限らない
ので,なかなか難しい問題なのです.

2015年5月7日木曜日

Iowa Cityレストランレビュー:インド料理

 なぜレストランレビューでインド料理なんだ…と思う方もいらっしゃるかもしれません.
めちすけが留学していた時,大親友の1人がインド人の天才でした.
どんだけ天才かというと,授業ノートは取ったことがないけど,成績はAばっかり.
プログラムを書く時も,頭の中で式展開が出来てしまう.
ちょっと分からないことがあっても,教科書読めばすぐ理解. etc etc

という,何とも羨ましい頭脳を持っていました.
かといって偉ぶることもせず,"go with the flow..."が口癖のユラっとした奴です.
こいつと居たお陰(?)で,1週間のうち3日はカレーを食っている,そんな食生活だったから,
インド料理からのスタートなのです.

以下,評価はこんな感じで.

★:食べられなくはないけど,積極的には行かない.
★★:まあ,お金を出そうかなというレベル
★★★:人を連れて行けるレベル
★★★★:通っちゃうレベル

1.India Cafe:★★



お昼はビュッフェスタイルのレストランで,日によって出ているカレーの
種類が違います.常時3種類くらい出ているのですが,

・バターチキンカレー
・ほうれん草のカレー
・ひよこ豆のカレー

が記憶に残っています.その他に,タンドリーチキン,野菜サラダ,軽い
デザート(Indian styleのものや,ライチなどのフルーツ)が取り放題.
サフランライス・ナンの両方が置いてあります.
12ドル?だったかな.値段は10ドル前後だった記憶があります.
ここに,多い時は週3で通っていました.

2.Masala:★



人によって好みが分かれます.
ベジタリアン用のお店なので,私も周りのインド人達もあまり行きませんでした.
あまりにも行かない店なので,値段は忘れてしまいました.
ここもビュッフェスタイルですが,メニューの数がIndia Cafeより少ないです.
なんかこう,味が薄いというか...

3.Exotic India:★★★★



自信を持ってお勧めできるレストランで,インド人コミュニティの中でも,
"あそこは間違いない"と言われているレストランです.
ビュッフェスタイルではありませんので,少し値段は割高です.(~25ドル/人くらい?)

ここのカレーは何を頼んでも美味しいですし,絶対に食べて頂きたいのは
タンドリーチキンです.焼き立てを,鉄板の上に載せてきてくれるのですが,最高です.
ナンも,ビュッフェのとは比べ物にならないくらい香ばしく,かつソフトです.

たまに不定期で休んじゃうのは,御愛嬌でしょうか.(Indian time scale?)

4.Haveli Indian Cuisine:未定



コーラルビルに出来ているみたいですが,私が居た際はありませんでした.
Googleの口コミは結構高いみたいなので,怖いもの見たさ(失礼!)で,
行ってみられては如何でしょうか.

2015年4月25日土曜日

アイオワ大学の図書館は超便利

 学生生活、研究生活を始めると、必要な資料を調べる機会が多くなると思います。
大学院時代から今まで、10年ちょっと研究者生活を送って、強く思うことがあります。
それは、

"必要な資料(情報)を、必要な時に、どれだけ早く集められるか"

のスキルは、なるべく早く身に付けておいた方がいいということです。
めちすけは、これを学部生の時、卒業研究を見てもらっていた先輩から言われました。
このことを、研究者としての人生を始める時に教えてもらえて良かった。

・研究に必要な参考文献、必要参照データ
・新しいプロジェクトを立ち上げる際の参考資料
・自分の研究の新規性、originalityなどを確認する時
・上司に、"ちょっとアレ調べて"と言われた時
etc, etc...

正しい情報を集めなければいけない場面は、いくらでもありますから。
情報を集める時、インターネットと図書館は良く使うと思います。
そういった時、アイオワ大学の図書館は本当に役に立ちます。
アイオワ大学には、学部や研究所毎に図書館があって、蔵書数も充実しています。



キャンパスの中央にあるMain libraryがその取りまとめ的な存在です。
Main libraryで、めちすけが良く使っていた機能は:

Interlibrary Loan

これが6年間通して、1番お世話になりました。
アイオワ大学に学籍があると、このサービスが使えます。
どんなサービスかというと、欲しい文献でかつ、アイオワ大学の図書館にあるか
どうか分からない文献を取り寄せてくれます。申し込みは,アイオワ大学図書館
(Main library)のウェブサイトより.(このblogにもかつてリンクを貼っていましたが、
不正アクセスっぽいのが多数来て、削除してます。お手数ですが、検索エンジン
からアクセスして下さい)

リクエストした文献が大学にある場合は、その文献が、学内のどの図書館にあって
借りられるか否かの情報が、メールで送られてきます。

リクエストした文献が大学に無い場合、全米の図書館ネットワークを通じて文献が
検索され、見つかった場合はPDFファイルで送られてきます。
長くても1週間程度で、大概の文献(1940年代とかでもOK)が見つかりますし、
PDFで送ってもらえるので非常に助かっていました。

② 日本語の書籍・映画などのDVD

アイオワ大学には日本語学科・芸術学部があるため、日本語の本や映画なども
豊富に揃っていて、Main libraryで借りることが出来ます。書籍に関しては、2階の
奥の方にアジア専門コーナーがありました。
昔は新聞もあったようですが、今は購読をやめているようです。

日本語の本が読みたい場合は、日本語学科の図書館に行けば、結構な種類の
本を借りることが出来ます。

③ 昼寝場所(Study Lounge 2001)

ここも2階の奥、アジア専門コーナーの横にあるのですが、非常に静かでソファーが
置いてある割には、人が少ないのです。
なので、昼ごはんを食べたり、その後寝たりするのに便利でした。

留学後、最初の秋学期は、めちすけにとって地獄でした。
ずっとオフィスにこもっていられないほどのストレスを感じていて、この部屋でよく昼寝
して、英気を養ってからBurlington bridgeを渡ったものです。


④ PC

ITCでは、学籍があればPCが使えますしWIFIも使えます。
ただ、殆どの学部は自前のメールサーバーを持っていて、容量も自前サーバーの
方が大学のよりも相当大きいです。
なので、可能であれば学部自前のメールサーバーを申し込むことをお勧めします。

Iowa Cityから行けるスキー場:Chestnut Mountain/Sundown

 アイオワは,平地です.ちょっとしたアップダウンはあっても,日本の感覚でいう
山は殆ど無いと思います.でも,山が無くても,谷があります.今回紹介するスキー場は,
山を下るタイプではなく,谷を降りるタイプのスキー場です.



Resortとか書いてあるけど、そんな大層なモンじゃありません。
一応、冬のスキーだけじゃなくて、春も秋もFamilyで楽しめますよ的な、そんな感じです。
場所はDubuqueというところにあって,Iowa Cityからは車で2時間程度です.
ただ,スキー場に行く時は大概冬で,かつ雪が降っていることが多いです.
安全にも気を配りながらなので,到着には約2時間半を見ておいた方が良いでしょう.

雪質は,やはり中西部の内陸で寒いだけあって,パウダースノーです.
雪質だけ見れば,日本の有名なスキー場(上越国際,安比高原,蔵王など)に引け
を取らないでしょう.(…と勝手に思っています)

ゲレンデは,そんなに広くないです.
谷の上にフロントやレンタル施設,駐車場,リフト乗り場などがあって,谷底に向かって
滑っていく感じです.
目の前にはミシシッピ川が広がっていて,雄大な光景が楽しめます.



リフト券の価格は大体20ドルから40ドル程度で,午後だけチケットだと少し割安だったり,
日本と同じようなシステムです.スキーウェアや板のレンタルもあるし,スクールもあります.
めちすけが行って,ちょっと意外だったことが1つあります.

寒すぎて,スキー場が途中から閉鎖になった.(2008年終わり頃)


マジです.
その日めちすけと友人は,久々にスキーでも行くかとChestnutに向いました.
出る時から,まあそれなりに風はあったけど許容範囲でした.

到着して滑っていると,どんどん気温が下がってくる.昼なのに寒い.
で,厚着しているのに皮膚がイタイ.
これは,ちょっとあまりにも寒いんでないかいと思っていると,場内アナウンス:

"気温が,有り得ないくらい下がってます.このままだと危険なので,今日は
スキー場閉鎖します.持っているリフト券は,払い戻します" 

ですって.
こいつが、実際に払い戻されたチケットです。初めての経験だったので、記念?
にチケットを取っておいたのです。


② Sundown Mountain Resort


Chestnut Mountain Resortに行くのとほぼ同じ道を辿っていけます。
Chestnutが州としては一応、Illinois州なのに対して、SundownはIowa州です。
ミシシッピ川の向こう岸か、こっち岸かの違いだけですね。

こちらも、ゲレンデの規模としてはChestnutと殆ど変わりません。
Iowa Cityから良く行くゲレンデ(主にDubuque方面)は、この2つだと思います。
勿論、ミネソタの方に行っても良いんですが、ちょっと時間が掛かるし日帰りは
しんどいかもしれません。

2015年4月20日月曜日

Iowa Cityレストランレビュー:日本食

 アイオワシティ,およびその近郊には,意外と日本食を食べられる店があります.
美味しいと感じるか不味いと感じるかは,人それぞれだと思うのですが…
でも,日本食を目にすること自体,ちょっと心が休まる一時だったりしませんか.

めちすけが居た時分は,日本食は贅沢品だと思ってました.
外食なんて滅多に出来ないし,スポーツをやっていた関係で体重を常にコントロール
しておく必要がありました.だから大抵自炊.(お金も浮くし)
料理が好きな人はいいんですが,めちすけは料理をメンドクサがるタイプです.
なので,7品くらいをローテーションして,それを食べ続けてました....
料理に関しては,向上心のカケラもありませんでしたな.

で,何かSpecialなことがあった日(友達の卒業とか,論文受賞とか)には,たまーに
日本食を食べに行きました.どんなところに行っていたか,ということを思い出して
みます.

1.Three Samurai


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Coralvilleにある日本食屋さんで,まあまあ美味しいです.
lunch timeに頼むことの出来る"Bento Box"は,日本で言うところの日替わり
ランチ的な感じで,量も結構あります.夜はパフォーマンス付きの鉄板焼き
なんかも,やっているみたいです.サービスも普通ですが,たまに有り得ない
ほど待たされることがあって,オーダーちゃんと通ってるか心配になることが
ありました.

2.Suhi PoPo


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Iowa CityとCoralvilleの境に近いとこにある,日本食屋さんです.
アメリカ人の友達は,ここのサーモンが絶品だと言っていたので,
試しに食べてみたら…超普通.予想はしていましたが,アメリカ人の舌は
あまりアテにならないなあと.結構皆さん,寿司を食べに行くんですね.

味は普通です.エダマメとか置いてあるけど,高いし冷凍だし.
ここは,洗濯物に乾燥機かけに行く時によく通っていましたし,むしろ
横にあるJava Houseのコーヒーとかパンの方が美味しいかもしれません.
ここのJava Houseで,就職試験のためのSPI対策をしたものです.

3.Oyama Sushi


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運転免許センターの近くにある"Sycamore Mall"の中にある,日本食屋さんです.
ここが1番まとも(味も値段も)だと感じました.
味付けは若干アメリカンなんですが,まあまともな日本食だと思います.
日本からお客さんが来て,"何か,日本食食べたいなあ"と希望があった時に
ごにょごにょ言い訳しながらも,連れてくることが出来るレベルかなと.

4.Asian Market (旧Aoeshi)


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日本食材等を買うことの出来るお店(旧East-West, 東西商会)の横に併設
されているレストランで,日本食と韓国料理を食べることが出来ます.
えー…日本食は,やめといたほうがいいかもしれません.(東西商会のおばちゃん,ゴメン!)
その代わり,韓国料理はおいしかったです.
というかむしろ,韓国料理を食べに行って下さい.

5.Takanami


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2003年冬に,Iowa Cityにオープンしたお洒落な日本食レストランです.

お洒落だからと言って,美味しいわけではないんだな.
多分,吉祥寺あたりの創作和食をイメージしてるんだと思うんですが,
レストランの雰囲気に味が伴っていません.
ソバの上に,焼いたチキンを丸ごと載せるとはどういうことだと.

ただ,Happy Hourというサービス時間帯に行けば,お寿司が少し安く
食べられたり出来るそうです.

番外編:Sushi Kitchen


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Old Capitol Mallの中にありまして,お寿司のtake outが出来ます.
めちすけが居たころは,働いているにーちゃん2人,えっらくmassiveでした.
ボディービルダーが寿司握ってる感じ.
良い人たちでしたけどね.お寿司も味も,実はSushi PoPoとかより美味しかったり.
ぶらっと立ち寄って,ちょっと高めのランチをするには良い店かなと.

ここまで書いて思いましたが,なんでどのレストランも,Googleの口コミがある程度
のスコア稼げてんだろう???

2015年4月12日日曜日

TAのお仕事②:Be Communicative!

 博士課程を修了する年度の12月まで、がっちりTAをやりました。
5-6年目の仕事ですが、3-4年目までの

・home work grading
・office hour
・lab assistant

に加え、

・review session

ってのが加わりました。いわゆる"補習"です。
うちの教授は如何せん、頭が良すぎた。
なもんで、当人は普通に授業をしているつもりでも、"置いてけぼり感"を感じていた学生
は少なからず居たようで、中間テストや期末テストが近づくと、授業内容の復習をして
ほしいという要望が届き始めた。

で、めちすけにお鉢が回ってきたわけです。
今思い返しても、このreview sessionを受け持ったことが相当に大きかった。
これを受け持ったお陰で、

・どう分からせるか、工夫する力
・限られた時間内に、確実に分からせるプレゼン能力

が鍛えられました。そして、めちすけが今でも心がけていること:

・Be Communicative!

不安がっているめちすけに、教授がいつも言ってくれた言葉です。
一方的な授業は、やっちゃだめだ。
常に学生が理解しているかどうか、確認しながらやれよ。
学生とちゃんと、対話するんだよ。Be Communicative!

卒業後今まで数え切れない程プレゼンしてきましたが、その教えを守っている…つもりです。

では、具体的にどんな方法を取ったか。
これまでのlab assistantで散々やってはきたものの、授業内容をきちんとレビューするの
はなかなか責任が重い。教授の授業に潜り込んで、教室の後ろの方で聞いていると、
確かに色々スッ飛ばしている。("分からないポイント"を、分かっていない感じ。。。)
確かに、すごくCommunicativeなんだけど、もう少し何とかなりそう。

なので、こんな感じで準備を心がけていました。

① 数式展開も、可能な限り全部書く。
② 可能な限り現象の可視化を心がけ、身近な例を用いて説明する。
③ 敢えて板書する。(アメリカの授業は、pptスライド授業が多い)
④ 板書の色を使い分ける。
⑤ 量より質を重視した問題演習とする。

③④⑤については、ほんとに日本の予備校スタイルで、キレイに分かりやすく板書して、
その板書のコピーを後で学生に配ったりしていました。

①②について以下に書きますが、ちょっとマニアックな内容ですから、読み飛ばして
もらっても大丈夫です…

①:例えば、NS方程式を簡略化して解析解を導く問題(2次元クウェット流れ等)では、
3次元のNS方程式から入り、2次元問題にして、境界条件を与えて…という流れを
全部式で追っかけます。つぶさに追っかけることで、授業中にスッ飛ばされていた部分
が埋まり(パズルのピースが埋まっていく感覚)、理解が深まります。

②:例えば、magnus effect と言っても、分からない人には分からない。
しかも、めちすけの英語力で、ガッツリ分からせる自信もあんまり無い。
なので、授業を受けていた学生に、アイオワ大学野球部が居たので

「フォーシーム・ファストボール、説明してくれ。何故打者の手前で浮くよ?」

と言う。いい奴だったから、照れながら説明しようとするけど、どうも曖昧。
流れの方向に対してボールが逆回転(バックスピン)すると、ボールの上側の
流れは下側の流れに比べ相対的に速くなり、結果としてボール上面の圧力が下がり、
揚力が発生、打者の手前で浮く。これを、何とか説明してもらうのです。

これだけじゃ不十分だから、magnus effectで揚力出たら、飛行機飛ぶよと言って
こんなの見せます。


風向きに対して,飛行機の上に乗っている玉を,どちらの方向に回転させる
かがポイントです.飛ぶんですねこんなので...
学生もマジカヨみたいな顔してますが、それが大事なんです。
堅い話ばっかだと疲れるので、最後にこれを見せたりします。
勿論、"magnus effectだけじゃ、説明は付かんよ"と念を押した上で。



ロベカルの35mミサイルです。2010年に、この軌道の謎が解明したみたいですね。
1997年のコンフェデ杯?かな。
めちすけ自身、これを見たときは震えました。
実際授業でこれを見せた時も、"んゴーーーーーール!!!"とか叫んで、若干引かれました。
アメリカでは当時、サッカーはあまり盛んじゃなかったですよ。。。
でも学生は、スゲェCoolと言って、少なくともこの現象に流体力学が絡むことは、納得して
くれました。

ある時など、圧力計の仕組みを解説をしている時、車好きの学生がいたので



"boost gauge、お前の車にも付いてるだろ"

って言ってみたところ、あ、あれか!みたいな感じで納得してもらったり。
そいつは日本の車もよく知っていて

"ハチロク"

とかポツリと言ったりするので、"日本では豆腐屋があれ乗るんだよ"とウソ吹き込んだり
してました。(そしてそれをウソと見抜かれたりね…)

工学というのは、理学よりももう少し、実用に近いことをやる学問です。
なので、学んだことがこんなところに生かされてるのか!と、いうことを常に意識しながら
勉強することが、学生にとっても教員にとっても、大切です。
目で見て覚えるからこそ、忘れにくいのです。

もう10年近く前の話で、当時の学生も20代後半-30代前半でしょう。
工学の道にどれだけ進んでくれたか分かりませんが、流体力学に関わる仕事をしている子
が居るとすれば、

"アイオワ大学の流体力学の補習、何か日本から来たTAいたな。んゴール!とか叫んで、
変な奴だった。あれ何だっけ、magnus effectの解説だっけ…"

って記憶が残っていてくれれば、TA冥利に尽きるんですけどね。

TAのお仕事①:流体力学を"教える練習"

 今回は、めちすけが経験したTAの、具体的な仕事内容について思い出してみます。
めちすけが6年間、一貫して受け持っていたのは、学部2年-3年生向けの流体力学
の講義でした。流体力学というのは、モノの回りの流れ(空気でも水でもいいです)を、
物理と数学を使って解く学問です。それが何に使われるのかというと、例えば水の中を、
出来るだけ水の抵抗を受けずに航走する船を造ったりする時に、非常に役に立つ学問
です。

この科目は、日本の大学で言うところの"必須科目"で、落とすと確か進級できないか、
卒業できないかでした。なので当然、受講する学生の数も多かった。多い時で、100名
近くいたんじゃないだろうか。

1年目:
TAのポジションを貰えたはいいものの、めちすけはまだ渡米して3ヶ月程度しか経って
いません。教授もそれを十分分かっていたため、めちすけに最初に与えられたTAの
タスクは、

・宿題の採点
・オフィスアワー

でした。宿題の採点では、学生が出してきた宿題を、grading criteria(採点基準)に沿って
採点していきます。grading criteriaは、head TAという所謂TAのボスみたいなのが作り、
それに沿って採点します。こうすることで、別々のTAが同じ宿題を採点しても、点数に差が
出ない。宿題の点数も自分の成績の一部となるので、学生にとってはシビアです。
日本だとあまり考えられませんが、宿題の採点に不満がある、とTAの元を訪れる学生も
いるくらい。

オフィスアワーでは、週の決められた時間(2日間程度、それぞれ2時間くらい)、TA専用
の部屋に詰め、そこで学生の質問に答えていきます。大体の質問が、宿題に関すること
なのですが、授業のここが分からん…という質問もあり、気が抜けません。
ここで、一応マンツーマンでなら、学生の質問にも答えられるようになるトレーニングを
受けた感じでした。

当時めちすけは学部卒業したてだったので、質問に来る学生さんと歳が一番近く、英語が
あまり話せないにも関わらず、なんだか仲良くなった覚えがありました。

教授、最初は心配だったんでしょうね。
僕がTAをしている横で、教授が見てるんです。
ならお前が教えろよと思っていましたが、そこはさすが教育者。
任せることも大事…と思い、敢えて手を出さなかったんだと思います。
彼は研究者としてだけでなく、教育者としても間違いなく一流です。
今、自分が準教授くらいの歳になって、改めてそう思い直しているところです。

2年目:
1年目でオフィスアワーを経験し、2年目からはそれに加え、Lab Assistantという仕事も
加わりました。簡単に言うと、授業の一環で学生に行わせる実験の手伝いをする、という
もの。この頃になると、少しだけ気持ちにも、悪い意味で余裕が出てきてたんでしょうね。
学生のバカな質問には、あまり答えなくなっていました。
書いてあるだろ、教科書もう1回読んでみろよ、とか。
でも、本当は答えてあげなくてはいけなかった。それでお金を貰ってましたからね。
反省点が多い1年でした。

3年目-4年目:
この頃になると、めちすけも博士課程に入っていて、それなりに英語も話せるようになって
いました。なので、授業(といっても、学生実習セクションですが…)のコマを任せて貰える
ようになりました。実は、これがきつかった。
100人程度の学生を、何グループ化に分けて、1日中実習をやらせるのです。

めちすけが担当した実習は、Introduction to Computational Fluid Dynamics (CFD)という
セクションです。パソコンを使って、流体力学の問題(例えば2次元翼回りの流れ等)を
解かせ、その考察等をレポートにまとめ提出させます。


当然、学生数分のレポートが出されますし、中にはパソコンがあまり得意ではない子も
居て、1日終わると(朝9時から昼食を挟み、晩の6時半くらいまで喋りっ放しです)、喉は
カラカラ、とてつもない徒労感で、それから自分の宿題等をやらなければいけなかったので、
憂鬱でした。8月後半-12月中盤までの辛抱だと思って、耐えていました。
でもそのおかげで、ある程度長い時間話さなければならない状況(集中講義とか)への
耐性が付きました。

しかし、教科書選びや中間テストの問題作成に携わったり、意見を求められる機会も増え、
この頃から"授業を一緒になって作り上げている"感覚が芽生えたことで、やれることは
しっかりやろうという意識に変わってきた覚えがあります。

ちなみに、使用する教科書は6年間で3冊変えました。
1つの教科書ばっかりつかうとマンネリ化しますし、学生の間にも"Solution manual"(虎の巻)
が出回ってしまって、出席してないのに何故か宿題だけ全提出&100点!という輩が
存在してしまうからです。

3冊扱いましたが、日本の流体力学の教科書より全然分かりやすいです。
以下、紹介します。1.および2.がお勧めで、修士課程程度までなら、これで十分です。

1.Fluid Mechanics: Fundamentals and Applications



説明図や式展開も詳細で、かつ説明文も非常に分かりやすい名著だと思います。
初学者から、実務に携わる人まで、これ1冊でかなりのとこまでは理解できます。
ただ、うちの教授はこの本嫌いでね…早々に変えてしまいました。

2.Engineering Fluid Mechanics



この本も、なかなか良いです。機械工学系の本にしては珍しく、浮体静力学の話も一応
カバーしてあります。ただ、問題演習の解説が若干淡白で、不親切に感じるところもある
かもしれません。

3.Fundamentals of Fluid Mechanics



うちの教授は、えっらく気に入ってましたが、個人的にはダメダメです。
何がダメって、まず教科書のコンテンツの並びがダメ。
この順番で教えても、学生の理解は深まらんでしょ、混乱するだけでしょ…という並びに
なってしまっています。説明も、1.に比べたら雲泥の差で不親切。
演習問題も、何だかマニアックすぎて意味分かりません。

アメリカの教科書は一般的に、非常に親切で分量が多い。
なぜかというと、自習を前提にして作られているからです。
自習してきて、分からない部分を授業で復習する。授業は、自習前提で始まる。
だから、分かる奴はどんどん伸びるし、やってこない奴はガンガン落ちこぼれます。
よいシステムです。
日本も、そうすればいいのに。

2015年4月2日木曜日

TAについて:それを経験する意義

 前回の記事で紹介したAssistantshipのうち,今回はTAについて紹介します.
TAを経験する意義は,計り知れないほど大きいと感じています.
TAの種類・担当する教科にも依ると思うのですが,TAの経験は

① プレゼンテーション能力が身につく.
② "分からせる"工夫が,自然と出来るようになる.
③ 質問等に対し,臨機応変に対応する力がつく
④ 自分も教育され,担当科目に対する理解が深まる

という点において,非常に有意義でした.
大言壮語を…と取られるかもしれませんが,めちすけは急な英語のプレゼン,かつ
時間が限られた状況を急に振られても,何の問題も無く乗り切る自信があります.
言語が違うだけですから,日本語での同じような状況にも対応出来ます.

6年(正確には,6年間の毎秋学期),TAのトレーニングを積み学生の相手をして
きたことで,上記①-④の力を付けることが出来ました.
以下,TAの経験が①-④の力となる経緯を述べます.

① プレゼンテーション能力が身につく
→学生数十名を相手にするわけです.そして,こちらの言っていることが分からなければ
容赦なく"分からん!"と言ってきます.授業時間は50分(だったかな?)と決まっている
ため,延長などしようものなら大ブーイングをくらいます.そもそも,授業数がそこそこに
多いため,延長してしまうと次のクラスに遅れるので,そんなことは基本,しちゃいかん
のです.

ブーイング食らわないように,分かりやすい説明を,時間内に出来るようにする.
これは社会に出てから例えば,

・顧客への説明
・学会発表
・課内会議
・自分が受け持つ授業

などに応用出来ます.

② "分からせる"工夫が,自然と出来るようになる.
→①とほぼ同じ理由です."分からん!"とクレームがつくだけでなく,アメリカの大学の
TAは,学期が終わる毎に"Teaching Evaluation"といって,学生から評価されるのです.
評価法は,学生がマークシート形式で

・言語能力は妥当か
・授業に対する準備は十分か
・分からせる工夫をしているか
etc...

について,TAが持つ各項目を5段階評価します.アイオワ大学では,そのマークシートは
データセンターに送られ解析され,雇い主-つまりその科目の主担当教授に届けられます.
主担当教授はその結果を見て,自分が雇ったTAがそのクラスに対し,きちんと仕事をして
いたかを判断します.Teaching Evaluationの結果が悪いと,解雇されたりします.
逆に結果が良いと,"Best TA"とか何とかで,学校から表彰されます.

これはかなり名誉なことで,特に大学院修了後にAcademic positionを目指す人にとっては
大きな武器になります.(履歴書に書けるから.)

③ 質問等に対し,臨機応変に対応する力がつく
→アメリカの学生は,非常に良く質問します.その質問内容も玉石混合ですが,光る質問
を投げかけてくる学生もいて,非常に勉強になります.
学生側も,ちょっと意地の悪い子なら,わざと質問してみて,その対応を見ています.
対応次第では,なめられてしまって話を聞いてくれなくなったりします.

なめられないためにはどうすればよいか.
単に厳しくするだけでは,"あのTAは厳しい"という評判が広がって終わりますし,一方的
です.ここは大学なわけで,学生は学びに来ている(と信じたいw)わけですから,その子
たちにsincereに対応するということは,質問されたことに対し,自分の力で正確な答えを
返してあげることです.

分からない時は,素直に分からないことを言い,次回までに調べてきてあげる.
変な見栄など張る必要は,全く無いのです.
これは,社会に出てから

・顧客対応する時
・学会発表の質疑応答
・自分が受け持つ授業で,質問が出た時

などに応用出来ます.

④ 自分も教育され,担当科目に対する理解が深まる
→何回も同じ内容を教えます.かつ,毎年同じ教科書は使わないし,試験問題も日本とは
異なり,毎年変えます.ここには絶対手を抜かない.
なので同じ内容を教えていても,毎年意外と新鮮ですし,学ぶことはたくさんあります.

・去年の教え方だと,理解力が今一つだったから,教える方法を変えよう
・この内容を教える前に,そのベースとなるあの内容を先に教えよう
・テストの問題を,もう少し実用に資するような内容にしてみよう

等々,自分も考えますし,学生から学ばされます.
めちすけが信頼する柔道のヘッドコーチが,いつも仰っています.

「教えることとは,学ぶことだよ」

本当にそう思います.

2015年3月31日火曜日

Assistantshipを貰う:どんなものなのか?

 アイオワ大学 大学院の学費は,州立大学のくせに結構高いです.めちすけは,この大学以外
知らないのですが,他大学(州立)も似たようなもんで,私立なんかオーダーが違ったりします.
正直,Assistantshipを貰えていなければ,めちすけの留学は有り得ませんでした.

Assistantshipのことを書く前に,まず学費のことについて少しだけ説明します.
学費についての説明は,大学の公式ページも合わせて,ご覧下さい.
(上記公式ページ中,"Tuition and Fees"が学費を示しています)

学費を払う際,"Resident"と"Non-resident"の区分があります.
"Resident"は文字通り,Iowa州内に実家がある人.
(確か,ある一定期間居住していなければならないなど,"Resident"と認められるには
規定があったと思うのですが,良く覚えていません)
"Non-resident"は,州外から来ている人.

上記に紹介したページ内で,実際の学費金額を見てみると,"Resident"と"Non-resident"で
かなり学費に差があることが分かります.1学期に登録するクラス数によっても異なるのですが,
full time student(つまり,仕事等兼務していない the学生)の平均的な登録クラス数-10hr-で
見てみると,学部1年生の例で言えば

"Resident"      → $3,425.75
"Non-resident" →  $11,475.75
(2015年春学期)

となっています."Non-resident"は"Resident"に比べ約3倍強,高い学費を払う必要があります.
これが年間ではなく1学期.で,生活費等を合わせると,日本で言えば私立大学に行く程度の
お金が必要になってしまう.
留学生は,来たままのstatusだと当然"Non-resident"な訳ですから,高い学費なのです.

ところが!

Assistantshipを貰うことで,州外から来ている学生でも"Resident"扱いになります.
Assistantshipとは,大学で授業や研究を手伝うことによって,大学側から給与が貰える
仕組みです.めちすけの経験した限りでは,

- Teaching assistant (TA)
- Graduate research assistant (RA)

があります.TAは,授業の補佐をしてお給料を頂くのに対し,RAは研究の補佐をしてお給料を
頂きます.大学の学則上,貰えても最大,50% Assistantshipしか許されていません.
言い換えると,給与や待遇の面で,スタッフ職(100%)とは厳格に区別されています.
とはいえ大学側から給与が貰え,かつ学費区分も"Resident"扱いとなるため,相当に助かる
制度です.

しかし,誰でもTA・RAになれるわけではありません.TAになるには,そのための試験を受ける
必要があります(別の機会に書きます)し,RAになるには,そもそもそのポジションについて
募集がかかっていないといけません.
その募集に関しては,

Graduate Assistantship (大学公式ページ)

に,その学期の募集が出ています.

めちすけは幸運なことに,最初からRAのポジションが用意されていました.
…と言っても,特別優秀だったとか,そういうのは全くありません.
所属する研究室の教授が,まとまった予算(grant)を取った.
その研究室は,超優秀な準教授やポスドクが集まっていて,雑務をさせる人間が居なかった.
そこにノコノコ,めちすけが現れたわけです.

以前の記事にも書きましたが,

教授:"Why don't you come to Iowa?"
めちすけ:(意味も大して分からず) "ワハハ イエースイエース!"

ね.
鴨がネギとスープ背負ってきたようなもんでしょ.

後になって分かりましたが,こういうケースは稀…だそうです.いろんな意味で.
次回は,TA・RAについてもう少し詳しく述べていきます.