前回の記事で紹介したAssistantshipのうち,今回はTAについて紹介します.
TAを経験する意義は,計り知れないほど大きいと感じています.
TAの種類・担当する教科にも依ると思うのですが,TAの経験は
① プレゼンテーション能力が身につく.
② "分からせる"工夫が,自然と出来るようになる.
③ 質問等に対し,臨機応変に対応する力がつく
④ 自分も教育され,担当科目に対する理解が深まる
という点において,非常に有意義でした.
大言壮語を…と取られるかもしれませんが,めちすけは急な英語のプレゼン,かつ
時間が限られた状況を急に振られても,何の問題も無く乗り切る自信があります.
言語が違うだけですから,日本語での同じような状況にも対応出来ます.
6年(正確には,6年間の毎秋学期),TAのトレーニングを積み学生の相手をして
きたことで,上記①-④の力を付けることが出来ました.
以下,TAの経験が①-④の力となる経緯を述べます.
① プレゼンテーション能力が身につく
→学生数十名を相手にするわけです.そして,こちらの言っていることが分からなければ
容赦なく"分からん!"と言ってきます.授業時間は50分(だったかな?)と決まっている
ため,延長などしようものなら大ブーイングをくらいます.そもそも,授業数がそこそこに
多いため,延長してしまうと次のクラスに遅れるので,そんなことは基本,しちゃいかん
のです.
ブーイング食らわないように,分かりやすい説明を,時間内に出来るようにする.
これは社会に出てから例えば,
・顧客への説明
・学会発表
・課内会議
・自分が受け持つ授業
などに応用出来ます.
② "分からせる"工夫が,自然と出来るようになる.
→①とほぼ同じ理由です."分からん!"とクレームがつくだけでなく,アメリカの大学の
TAは,学期が終わる毎に"Teaching Evaluation"といって,学生から評価されるのです.
評価法は,学生がマークシート形式で
・言語能力は妥当か
・授業に対する準備は十分か
・分からせる工夫をしているか
etc...
について,TAが持つ各項目を5段階評価します.アイオワ大学では,そのマークシートは
データセンターに送られ解析され,雇い主-つまりその科目の主担当教授に届けられます.
主担当教授はその結果を見て,自分が雇ったTAがそのクラスに対し,きちんと仕事をして
いたかを判断します.Teaching Evaluationの結果が悪いと,解雇されたりします.
逆に結果が良いと,"Best TA"とか何とかで,学校から表彰されます.
これはかなり名誉なことで,特に大学院修了後にAcademic positionを目指す人にとっては
大きな武器になります.(履歴書に書けるから.)
③ 質問等に対し,臨機応変に対応する力がつく
→アメリカの学生は,非常に良く質問します.その質問内容も玉石混合ですが,光る質問
を投げかけてくる学生もいて,非常に勉強になります.
学生側も,ちょっと意地の悪い子なら,わざと質問してみて,その対応を見ています.
対応次第では,なめられてしまって話を聞いてくれなくなったりします.
なめられないためにはどうすればよいか.
単に厳しくするだけでは,"あのTAは厳しい"という評判が広がって終わりますし,一方的
です.ここは大学なわけで,学生は学びに来ている(と信じたいw)わけですから,その子
たちにsincereに対応するということは,質問されたことに対し,自分の力で正確な答えを
返してあげることです.
分からない時は,素直に分からないことを言い,次回までに調べてきてあげる.
変な見栄など張る必要は,全く無いのです.
これは,社会に出てから
・顧客対応する時
・学会発表の質疑応答
・自分が受け持つ授業で,質問が出た時
などに応用出来ます.
④ 自分も教育され,担当科目に対する理解が深まる
→何回も同じ内容を教えます.かつ,毎年同じ教科書は使わないし,試験問題も日本とは
異なり,毎年変えます.ここには絶対手を抜かない.
なので同じ内容を教えていても,毎年意外と新鮮ですし,学ぶことはたくさんあります.
・去年の教え方だと,理解力が今一つだったから,教える方法を変えよう
・この内容を教える前に,そのベースとなるあの内容を先に教えよう
・テストの問題を,もう少し実用に資するような内容にしてみよう
等々,自分も考えますし,学生から学ばされます.
めちすけが信頼する柔道のヘッドコーチが,いつも仰っています.
「教えることとは,学ぶことだよ」
本当にそう思います.
TAを経験する意義は,計り知れないほど大きいと感じています.
TAの種類・担当する教科にも依ると思うのですが,TAの経験は
① プレゼンテーション能力が身につく.
② "分からせる"工夫が,自然と出来るようになる.
③ 質問等に対し,臨機応変に対応する力がつく
④ 自分も教育され,担当科目に対する理解が深まる
という点において,非常に有意義でした.
大言壮語を…と取られるかもしれませんが,めちすけは急な英語のプレゼン,かつ
時間が限られた状況を急に振られても,何の問題も無く乗り切る自信があります.
言語が違うだけですから,日本語での同じような状況にも対応出来ます.
6年(正確には,6年間の毎秋学期),TAのトレーニングを積み学生の相手をして
きたことで,上記①-④の力を付けることが出来ました.
以下,TAの経験が①-④の力となる経緯を述べます.
① プレゼンテーション能力が身につく
→学生数十名を相手にするわけです.そして,こちらの言っていることが分からなければ
容赦なく"分からん!"と言ってきます.授業時間は50分(だったかな?)と決まっている
ため,延長などしようものなら大ブーイングをくらいます.そもそも,授業数がそこそこに
多いため,延長してしまうと次のクラスに遅れるので,そんなことは基本,しちゃいかん
のです.
ブーイング食らわないように,分かりやすい説明を,時間内に出来るようにする.
これは社会に出てから例えば,
・顧客への説明
・学会発表
・課内会議
・自分が受け持つ授業
などに応用出来ます.
② "分からせる"工夫が,自然と出来るようになる.
→①とほぼ同じ理由です."分からん!"とクレームがつくだけでなく,アメリカの大学の
TAは,学期が終わる毎に"Teaching Evaluation"といって,学生から評価されるのです.
評価法は,学生がマークシート形式で
・言語能力は妥当か
・授業に対する準備は十分か
・分からせる工夫をしているか
etc...
について,TAが持つ各項目を5段階評価します.アイオワ大学では,そのマークシートは
データセンターに送られ解析され,雇い主-つまりその科目の主担当教授に届けられます.
主担当教授はその結果を見て,自分が雇ったTAがそのクラスに対し,きちんと仕事をして
いたかを判断します.Teaching Evaluationの結果が悪いと,解雇されたりします.
逆に結果が良いと,"Best TA"とか何とかで,学校から表彰されます.
これはかなり名誉なことで,特に大学院修了後にAcademic positionを目指す人にとっては
大きな武器になります.(履歴書に書けるから.)
③ 質問等に対し,臨機応変に対応する力がつく
→アメリカの学生は,非常に良く質問します.その質問内容も玉石混合ですが,光る質問
を投げかけてくる学生もいて,非常に勉強になります.
学生側も,ちょっと意地の悪い子なら,わざと質問してみて,その対応を見ています.
対応次第では,なめられてしまって話を聞いてくれなくなったりします.
なめられないためにはどうすればよいか.
単に厳しくするだけでは,"あのTAは厳しい"という評判が広がって終わりますし,一方的
です.ここは大学なわけで,学生は学びに来ている(と信じたいw)わけですから,その子
たちにsincereに対応するということは,質問されたことに対し,自分の力で正確な答えを
返してあげることです.
分からない時は,素直に分からないことを言い,次回までに調べてきてあげる.
変な見栄など張る必要は,全く無いのです.
これは,社会に出てから
・顧客対応する時
・学会発表の質疑応答
・自分が受け持つ授業で,質問が出た時
などに応用出来ます.
④ 自分も教育され,担当科目に対する理解が深まる
→何回も同じ内容を教えます.かつ,毎年同じ教科書は使わないし,試験問題も日本とは
異なり,毎年変えます.ここには絶対手を抜かない.
なので同じ内容を教えていても,毎年意外と新鮮ですし,学ぶことはたくさんあります.
・去年の教え方だと,理解力が今一つだったから,教える方法を変えよう
・この内容を教える前に,そのベースとなるあの内容を先に教えよう
・テストの問題を,もう少し実用に資するような内容にしてみよう
等々,自分も考えますし,学生から学ばされます.
めちすけが信頼する柔道のヘッドコーチが,いつも仰っています.
「教えることとは,学ぶことだよ」
本当にそう思います.
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