2015年8月16日日曜日

授業の履修登録について②:具体的には

 アイオワ大学・大学院の授業履修登録は、Iowa Student Information System (ISIS)
というwebベースの方式で行っていきます。
以下、工学部機械工学科(College of Engineering, Mechanical and Industrial Engineering)
を例にとって、説明します。

上記webサイトにおいて、学科が開講している授業を探すには

Courses→Browse By→College&Department→College of Engineering
→Mechanical and Industrial Engineering

と進んでいきます。こんなページに行き着くはずです。



このページにはどんな情報が載っているのか。
図中、赤線で囲んでいる授業を例にとって説明します。
情報は左から、"Course #" "Title" "Hours" "Notes" "Enrollments" の順に並んでいます。

■ Course #

開講される授業には、全て個別の番号が付いています。めちすけが居た時期は、機械工学科
の学部番号"058"および授業番号"269"がついて"058:269"が、"Computational Fluid&Thermal
Engineering"を表していました。現在は、このCourse #の仕様が変わったようです。

■ Title

授業の名前です。"Computational Fluid&Thermal Engineering"。
"Prerequisites"とは、本授業を取る前に受講しておかなければいけない、もしくは受講しておい
た方がよい授業を示しています。"ME: 3045"を取っておいて下さい、ということです。
9:30A-10:45A MWF 4030 SCとは、
"開講時間は朝9時半から10時45分、毎週月水金、場所はSC(Seamans Center)の4030号室"
の意味です。
Instructorは、C.L.Lin先生。

■ Hours

この授業を取ることで得られる単位数(Semester Hour=S.H.)。3単位取れるということ。

■ Notes

その他注意事項です。この授業では特に書かれていませんが、"Restricted to Engineering
majors"とか書かれている場合があります。その場合、例えば数学専攻の学生が受講しよう
としても、無理なのです。

■ Enrollments

"Open"と書かれていれば、履修登録可能。
"Closed"と書かれていれば、登録できません。
"Waitlist"と書かれていれば、キャンセル待ちで登録が可能。

ここは結構生々しくて、人気のある先生であれば直ぐに埋まってしまいます。
逆に、必修であっても人気の無い先生であれば、いつまでも空きが目立ちます。
"A of B enrolled"とは、授業定員数B人のうち、A人が既に登録済みということです。

今はどうか分かりませんが、めちすけの居た当時は最小開講人数が4人でした。
なので、学期が始まるまでに受講予定者数が4人に満たない場合は、その授業がキャンセル
になっていました。よく起こりがちなのが、大学院博士課程向けの超マニアックな授業。

こんな感じで、自分が勉強したいことと研究に関係する内容、単位の取りやすさ等を勘案して、
各学期に取る授業を選んでいきます。
日本で良くある、過去問・シケプリも意外とアメリカにもあります。
が、
先生方も教えることに情熱を持っている方が多いため、毎学期教科書も変われば、内容も
変わることが多いです。従って、過去問・シケプリも"無いよりはマシ"程度の情報にしか
ならず、結局自分たちで勉強しなければいけないことが多いです。

留学生は、めちすけが居た時代では、学科規定の単位数を取り終わるまでは、最低9S.H.=3つ
の授業を取らなければ、Academic Status(在学資格)が保てないようになっていました。
なので、専門科目に加えて、数学科とかの授業を取ってつじつまを合わせていた時期も、あり
ました。そうでないと、学期毎に1つの授業しか取らず、長々といつまでも学生を続ける輩が
いるからでしょうね。よい対策だと思います。

日本ではあり得ない感覚でしたが、毎学期、どんな授業が開講されるのか楽しみでした。
"楽しみ!"と感じさせてくれる授業が、実際にあるからです。

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