2016年5月8日日曜日

MOTTAINAI精神を!②:Craigslist

 リサイクル品だと,ネットベースで売買することも多いと思います.ヤフオクとか,
その典型的な例じゃないですかね.ただヤフオクだと,売買までに時間が掛かる
こともしばしばですし,取引相手を直に見られない分,怖い部分もある.

そこで,もっと手軽に行えるようなサイトがあり,それがCraigslistです.
詳細は,上記リンクを読んで頂ければ分かりますが,まあ…評判は良くない部分
もあります.ただ,使い様によっては非常に便利なサイトです.

私はここでモノを買ったことはありませんが,モノを売ったことが何回かあります.
Craigslistは街別になっていて,Iowa CityのCraigslistはコレです.
売買は単純で,

① 売りたいものを,写真で撮って載せる.(価格付きで)
② 興味を持った人が,連絡をくれる.
③ 金額交渉が纏まれば,直接会って売買.支払いは,現金が基本.

「直接会って現金払い」ってのがポイントです.
直接会って現金払いすることで,いわゆる詐欺(=scammer)を防ぎます.
ちょうど私が当時,Craigslistに載せた写真がコチラ↓


「Kitchen table and two chairs for sale! some scratches yet still usable」とか謳います.


「Wireless router for sale. Used less than 1 year, still under warranty」とか謳います.


引き取りには,1人で行っても良いですが,2人で行くと安心でしょうね.
私が売った椅子は,同棲し始めの女の子から連絡が来て売りましたが,引取りには彼が
一緒に付いてきました.で,コーヒーテーブルも要らなかったので,持ってってと言うと何か
スゲー感謝されて,「you're so kind」とか「really appreciated」とか持ち上げられて,気を良く
して鍋か洗剤かなんかも一緒に渡したような…

ちなみに自転車を売ろうとしたときは,絵に描いたようなscammerがメールしてきました.

「500ドルを先払いするから,自転車を送って」(売値は1500ドル)
「自転車の到着を確認したら,もう2000ドル支払う.1000ドル余分に払うよ」

いつもなら死ぬほどおちょくってやるんですが,当時は博士論文執筆真っ最中&他の仕事も
相当に立て込んでいたため,「直接取引以外は,お断りします」と返信した後,



あたりまえだよね.

MOTTAINAI精神を!①:Iowa Cityのリサイクルショップ

 2005年あたりから,「勿体無い MOTTAINAI」が,世界共通語になってきている
ようですね.何でもかんでも新しいものを欲しがる日本人の言葉が,使えるものは
長く使おうぜっていう精神の世界共通語になるのは,何となく変な感じがしますが…

ほんとこれは人の好みによるんですが,留学=期間限定だったりしますので,生活を
立ち上げる際わざわざ新しいものを買うことに,私は抵抗を感じていました.
なので,可能な限りusedで済まそうと決めていました.
大学生の時も,先輩のお下がり品を貰ってきて生活したり,下宿を引き払う時に家電を
後輩に譲ったりしていましたから,何の抵抗も無かった.

Iowa Cityで生活を立ち上げ,少し落ち着いた後にリサイクルショップを探すことにしました.
その目的は,

① ソファー
② ベッド
③ 食器棚
④ テーブル&椅子
⑤ 机,デスクトップPC

を,安い値段で手に入れること.
結論から言うと,③と④はアパートに引越しで出たガラクタをタダで拾ってきたし,本棚は
L型アングルだけ買ってきて,使い古した木の板を組み合わせて作りました.
では,①②⑤は,どこで手に入れたか.
Iowa Cityのリサイクルショップで,使い勝手の良いところを3つ紹介します.

1.STUFFS

ここは,結構程度の良いリサイクル品を置いています.
多分,自前で直して売ってる感じがしました.
Iowa City/Coralvilleには大きい店舗が2つあります.

Iowa Cityの店舗

Coralvilleの店舗


品揃えもモノも良いですが,リサイクル品な割にはちょっと高い(でも,新品より
は確実に安い)かもしれません.Iowa Cityの店舗の方が,Coralvilleよりも若干
品数が多い印象がありました.今はどうなんだろう?
買ったもの(大型家具等)を,自宅まで配送してくれるサービスもありますが,
高い!そういう時は,トラックをレンタル(U-Haul)し,後は友達頼みで運ぶって手が
あります.何回手伝ったことか…

ここで私は,ベッドとソファーを手に入れました.合わせて300ドルくらい?
まあ,6年間しか使わなかったのでreasonableな価格じゃないでしょうか.

2.Goodwill

STUFFSよりは,モノの質が悪い(使えるレベルではあります!)です.
でも,古着の種類が豊富で,いわゆる掘り出し物が見つかる場合があります.
親友のレスラーがこの店にご執心で,どんだけ気に入ってたかと言うと,一時期
ほぼ毎週末通う&店の中で記念写真まで撮るってレベルです.



ほんと,こんなもの商品として売るなよというガラクタまで,2ドルとかいう値を付けて
売ってる店です.そんな中から掘り出し物を探すのが好きだぜって方は,是非行って
見てください.

ここで私は,キッチンに置く椅子を手に入れました.4脚で幾らか忘れましたが,
非常に安かったことだけ覚えています.

3.UI surplus

名前の通り,アイオワ大学で要らなくなったものをリサイクルで市民に売る店です.
アイオワ大学が管轄していて,もしかしたら一応の財源にもなっているのかもしれません.



ソファ,机(但しデカイ),used PCなど,キャンパスで目にしたことがあるものが
売られています.モノによりますが,品質は結構良かった覚えがあります.
コピー機,ファックス,電話機,ルーター,HDD,メモリーなども,私が居た当時は
売られていました.

この店で注意が必要なのは,店が開いている時間および曜日が限られているって
ことです.フラっと立ち寄っても入れないことがあります.
なので,web siteでopenの曜日・時間を確認してから行かれることを,お勧めします.

私はこの店で,中古のPCとモニタを確か,250ドルで手に入れた覚えがあります.
ノートPCを手に入れるまでは(そして手に入れてからも),家から大学のサーバーに
繋いで仕事をする時に,重宝していました.

2016年5月5日木曜日

5月5日を想い出す

 私が留学生活をスタートさせたのが,5月5日でした.
今でも,その出発の日を良く覚えています.

スーツケースは,もらい物のショボいやつしかなかった(当時はTSAロックも無かった).
なので,登山(?)の45Lのでっかいバックパックを買って,それに当面必要なものを
詰めました.

出発の日の朝,スーツケースに鍵を掛けた後,その鍵を無くすというヘマをやりましたが,
出発5分前(誇張ではない!)に,奇跡的に見つかります.
家をでる時,おばあちゃんは涙ぐんでいまして,そんな姿を今まで見たことの無かった
自分は,感じ入るものがあったことを覚えています.

駅について車を降りると,母はあっさり「じゃ!気をつけて!」って帰っていきました.
元来,あまり息子にはべたべたするタイプではないので,これは想定内ではあった.
でも,自分が親になって思うけど,心配だったろうなあと.

駅のホームには,その日が誕生日だっていう幼馴染の親友が,見送りに来てくれて
おりました.「今日は俺のB-dayだ.夜にはB-day partyがあるから,お前を見送った
後,俺はもう1回家に帰って寝る」とか訳の分からんことを言っていましたが,よく
見送りに来てくれたと思います.朝早いのに.

その親友は医者になりましたが,研修医時代におばあちゃんを見舞ってくれたり,
様子を見に来た時に,異変に気付いて直ぐ病院の手配をしてくれ,事無きを得たり,
ほんとに世話になった.

空港には,大学の部活の先輩方・同級生が見送りに来てくれていました.
先輩に2発気合のビンタを貰い,万歳三唱で送り出してくれました.
「これ,途中で辞めて帰ってこれんぞ」と思った.

で,当時のNorthwest,デトロイト行きに乗りました.
飛行機の中のことは,特に覚えていませんが,片道切符だなあとボンヤリ考えていた
ような.

デトロイトに着き,シダーラピット行きに乗り換えようとするも,チケットが無い!
しょうがないので,カウンターに行ってチケットを再発行してもらいました.
思えば,留学開始で最初にしゃべった英語は,"I lost my ticket"だったのか…

無事再発行してもらい,シダーラピット行きの飛行機に乗り,到着間際に窓際から
見た景色が,一面コーン畑のIowaでした.

「えらい所に,来ちまっただ」

そう強く思ったことだけ,覚えています.
そんなことをふと思い出した,今日はその日から数えて十数年目の5月5日.