2015年2月15日日曜日

GREのこと

 理工系の大学院留学だと、TOEFLの他にGREという試験を受ける必要があります。
GREにはGeneral testとSubject testがあり、前者は一般知識を問う試験で、めちすけが
留学の際に受けたもの。後者は専門知識を問う試験で、大学院によっては受ける必要が
あるものです。(後者は、めちすけが受けた当時のアイオワ大学大学院 工学研究科には
必要ありませんでした。)

ここでは、前者のGeneral testについて思い出してみます。
試験は、

① Analytical section
② Verbal section
③ Quantitative section

の3セクションに分かれていて、今はどうか分かりませんが、留学生は①と③をしっかり
点数を取ることが求められていました。②は、アメリカ人や英語をほぼ母国語としている
人以外は、おそらくまともな点数を取るのは不可能です。めちすけは、TOEFLでさえギリギリ
だったので、②のVervalは、後述する通り殆ど勉強もしませんでしたし、試験を受けた時も
30分くらいで匙を投げ、部屋から出てきてしまいました。試験官には、もういいんですか?!
と言われましたが、もう結構ですと答えてさっさと帰りました。
後から知ったことですが、留学生はVerbalではなくTOEFLのスコアを以て、選考していた
みたいです。

めちすけが参考書として使ったのは、

A: GREテスト 学習法と解法テクニック(アゴス・ジャパン)
B: はじめてのGREテスト対策 英語編(ダイヤモンド社)
C: はじめてのGREテスト対策 数学編(ダイヤモンド社)

の3冊です。

① Analytical writing:めちすけが受けた時はAnalytical sectionと呼ばれ、択一式の問題
を解くタイプでした。問題自体は、就職の時に受けさせられるSPIに非常に似ています。
表やグラフから何かを読み取ったり、論理パズルのような問題(数学ではない)を解かされ
たり、そんな内容でした。上記参考書のAでまずどんな問題か傾向を掴み、Bで実践練習
を行いました。複数回何度も同じ問題を解きます。

② Verbal reasoning:一応、上記参考書のAだけやりました。Bも問題に目を通しましたが、
問題文の意味すら分からなかったので、さっさと諦めました。

③ Quantitative reasoning:センター試験(高校レベル!)が解ければ、理系なら100点を
取って当たり前のセクションです。逆に、100点を取れなければ何だコイツはと思われるかも。
上記参考書のCを何回かやれば、十分すぎるほどの対策になります。

①および③ですが、問題を解くために覚えなければいけない用語がたくさんあって、そこで
まず苦労しました。"分母", "分子", "級数展開", "三角関数"など、意味さえ分かれば何とも
ないのに、意味が分からないために問題が解けない、というのは非常に勿体無いことです。
問題文に出てくる英語(英単語)を、バカにせずまず覚えることです。
問題を何回も解くことで、問いにどういうフレーズが使われるかに慣れることが出来ます。

数学が苦手(というか忘れている)であれば、センター試験の問題集でも1冊やればいいと
思います。もしかすると、SPI試験対策問題集でも十分かも。
論理的問題が苦手であれば、SPI試験問題集で頭を慣らしてから、GREの勉強に移れば
良いと思います。

2015年2月11日水曜日

留学前の英語の準備 -2-

 前回に引き続き、今回はTOEFLで合格ボーダーラインを超えるための基礎力を
養うに資する(と、めちすけは考えている。。。)参考書のうち、読解およびリスニングに
ついて述べてみます。

読解:基礎英語長文問題精講 (旺文社)、英語長文問題精講 (旺文社)

→読解が苦手な方は、"基礎英語長文…"の方から、ある程度自信がある方は、
"英語長文…"をやれば良いと思います。目安ですが、大体1ヶ月かけて"基礎英語長文…"
を終わらせてみて下さい。当然、分からない単語やイディオムがあるはずですが、
既に前回述べたとおり、単語は"速読英単語"に、イディオムは"即戦ゼミ"を繰り返し
やることにして、ここで分からなかった単語・イディオムは、チェックだけしていれば
良いです。

長文を読む際は、主語はどこなのか、関係代名詞で囲われた文節はどこかを、例えば
カッコで囲んでチェックしながら読むことを心がけてみてください。
この習慣は、カッコで囲まなくても文の意味が分かるようになるまで、存分にやってください。

ただTOEFLはPC上で受けるので、実際は上記のような読み方は出来なくなります。
論文や教科書、契約書等も、そうやって読むわけでは無くなってくるしね…
なので、慣れてしまったならば、ペンも何も持たずに読んでみてください。
大学受験だからってバカにしないで、問題も是非解いてください。
問題が解ける=長文の意味が分かっているということなので、自分の理解度を試す
チェックになります。



リスニング:基礎英語1-3(NHK)、速読英単語上級編付属CD(Z会出版社)

→英語(というか、殆どの語学)は耳から…というのは、めちすけの持論でもあります。
めちすけは、リスニングに関しては高校の英語の教科書と、上記に書いたものしか
やりませんでした。それだけ繰り返し&継続してやれば、結構なレベルで聞けるように
なります。(でもどうせ、大学院の授業始まったら、そんなレベルじゃありませんが…)

基礎英語に関しては、毎日15分、継続して聞くことです。そして、聞くだけでなく話すこと。
話すというのは、

- お手本の後に続いて、声に出して読む
- お手本と同期して、声に出して読む(いわゆる、shadowingというやつです)

を指します。よく、"聞き流すだけでアラ不思議!英語が超分かるようになりました"等の
広告を目にしますが、個人的な意見ではありますが、あれはマヤカシだと思います。
そんな、都合の良い話ないわ。
1000人に1人くらいは、そういう才能を開花させちゃう人もいるかもしれませんが、普通の
人は、英語をBGMに聞き流すだけじゃ、聞ける(=内容を分かる)ようにもならなければ、
話せるようにも絶対ならない。

基礎英語3まで終わったら、速読英単語上級編CDに移行し、同様のことを行ってみて
下さい。速読英単語は、語彙力の強化でも使っている教材ですので、馴染みがあるはず
です。ほんと、色んな教材に浮気するのは良くない。これ!と決めた良質な教材に絞り、
繰り返し繰り返しやることが大切です。

声に出して読むと同時に、文字に書き留められるようにするdictationという練習も、
同様に大切ですし必ず行って頂きたいことです。
長い文章でこれをやるのはしんどいので、基礎英語3レベルまでdictation出来るように
なれば十分だと思います。

dictationは、留学した後、授業中にメモを取る時の練習になります。
板書も写さなきゃいけない、内容も聞かなきゃいけない、メモもとらなきゃいけない。
その練習です。ICレコーダー使えば良いじゃないかという意見もありますが、1日何コマ
もある授業を、週5日全部レコードして、君はそれを全部聞き直すのかい?と聞きたい。
そんなこと、やってる暇なんかありません。

英語に耳を慣れさせるには、1日10分でも15分でも良いので、集中力を持ってリスニング
を行うこと。その積み重ねしかありません。

2015年2月1日日曜日

留学前の英語の準備 -1-

 どんだけ留学したくても、試験に受からなくてはその夢は叶いません。
アイオワ大学の大学院は専攻にも依りますが、TOEFLの最低必要点数がPBTで550、
IBTで81と明記されています。(参照サイト) 最初からすんなり、この点数を取ってくる
人も居れば、アイオワ大学併設の語学学校(IIEP)で暫く頑張って取る人も居ますし、
残念ながら何度受けても規定点に届かず、帰国する人も居ます。

めちすけは、TOEFLに関しては日本に居る間にmake miracleで、事なきを得ました。
3回受けたかな。最後ギリギリ滑り込みましたが、運だけだったと思います。
なので、ここに示す英語勉強法が皆さんに合っているかどうか、TOEFLの点数を伸ばすに
資するかどうかは、正直分かりません。IIEPに居る方々は、めちすけが日本に居る時に
やっていた内容より、遥かにadvancedな内容をしておられたので…

基礎力を付けるには、個人的には大学受験(センター&2次試験)用の勉強が適している
と考えます。なぜかというと、

・語彙
・イディオム(構文など)
・読解
・リスニング
・英作文

を、満遍なくカバーできるからです。
英語の勉強は、質より量の時期と、量より質の時期があると思っています。
特に上記に示した4つは、ある程度の量をこなさないと身につきません。
量をこなすには、いわゆる詰め込みが1つの方法です。
ごくフツーの大学生が直近に経験した詰め込み経験は、大学受験でしょう。
(単位がヤバイ時の試験前の詰め込みも、あるでしょうけど。。。)

かつ、大学入試という非常に緊張した環境なので、1度覚えておくと忘れ難い。
高校3年生でやった内容でかつ、大学4年までノータッチでも、昔使った参考書を引っ張り
出して解いてみると、案外脳が記憶しているものです。なので、思い出すのも早い。

以下ご紹介する参考書は、大学受験用です。でも!TOEFL対策-特に基礎力の養成には、
確実に使えると思っています。

語彙力用:速読英単語 上級編(Z会出版編集部)
→使い方:見開きになっているページ構成(左が英文、右が和訳)です。まずは、英文の
方を頑張って読みます。その際、分からない単語にはマーカー等で線を引いておきます。




読み終わると、和訳と対比させ自分が分からなかった単語を、和訳の方にもマークします。
その後、分からなかった単語を、文章と共に覚えこみます。
覚えこんだならば、もう1度和訳の方を見ずに、英文を読みます。
すんなり読めたなら、その単元は終わり。次へ進みます。

これだけやっても、まあ単語というのはアタマから抜けていくものです。
なので、他の単語集に手を出さず、この本だけを覚えこむつもりで使うことです。

イディオム:即戦ゼミ 基礎英語頻出問題総演習 (桐原書店)
→使い方:もう、全ページに渡り覚えこむ。必ず、文章と共に覚えこむ。ただそれだけです!
この本に出ているイディオムを全て覚えこむだけで、TOEFLに出てくるものの7割はカバー
出来ているのではないかと、個人的には思います。イディオムと単語を覚えないことには、
文章も読めないし、話も聞けない。まさに、質より量が効いてくる分野だと思います。


よく書店等でみかける、"TOEFL これだけ覚えれば大丈夫…"的な謳い文句の参考書
ですが、確かに、過去問からの統計を取って作られた、良く考えられた本なんだとは
思います。

が、

それだけでいいなんてことは、絶対無い。
ここで勉強している英語を基礎にして、これから宿題をやり、レポートを書き、論文を仕上げ、
時には保険の契約書を読み、家電の取説を読むわけです。
TOEFLに受かるための単語・イディオムだけを勉強するのではない。
アメリカで数年間やっていくための基礎として、単語・イディオムを勉強するのです。

TOEFLの点数が伸びない時、テストのための勉強をしているのではなく、自分の生活の
ための勉強をしている…という意識を持つことです。
TOEFLの点数が無事取れて、留学生活が始まって、始まった後にも速読英単語をやる
時間なんて無いんです。今、覚えこむしかないのです。